札幌 vs 岐阜

 厚別での試合、1万5千人集客というイベントを行っていたが、9千から8千だったらしい。場内アナウンスも、期待を裏切る数字だったので小さな声でひっそりと行われて、気づかなかった。家に帰りCSで放送を見直して数字を知った。

 日曜の試合で、更に好天、気温も涼しい風が吹くので左程上がらず夏の試合としては、まずまずのコンデションだった。


 この日は、SA席に座ったのだが、丁度岐阜の出口の真上、試合前から岐阜の選手たちのアップの入れ込み方は普通ではない。これほど試合前から外でアップするチームは見たことはない。それ程、岐阜側がこの試合に入れ込んでいたともいえる。

 なんせ前節、札幌は、千葉に対してなす術もなくやられた。その試合情報からは、札幌の状態が悪いことが伺えるので、くみし易しと思うのは当然である。

 寒冷な地にある北海道のチーム、コンサドーレは、全くもって暑さに弱いチームに仕上がる。確かにこれ程涼しい気候が続く土地なら人間の体も順応してしまうに違いない。それ程夏場に弱いのは札幌というチームの伝統である。

 試合は、お互い膠着状態で始まる。札幌は、ゴール前にボールを運ぶがシュートを打てない。岐阜はゴール前まで運びシュートするがフィニッシュの精度が低い。これでは見ている方も余りの酷さに眠気を催す。
 それでも寝てしまわなかったのは、後ろの席の男性のボヤキだった。ボヤキならもう少し小さい声で話せばよいのに、うるさいことうるさいこと。まさしく応援ではなく、ストレス発散しに来たようなもの、きっと家でもぼやき続けているのか、さもなくばぼやけないので、試合で発散しているのかだろう。

 試合の前半、CKの所で、内村選手がイエローを貰う。どうしてイエローなのか判らなかったが、録画で確認するとハンドだったらしい。そしてこのイエローが試合にあやをもたらす。

 前半は0対0で終了。

 後半開始早々、好パスで抜け出した内村選手がまたもやイエローを貰う。これも遠目では何が起こったか不明。これも録画で確認するとハンドだった。手を伸ばして肩でボールを扱ったようにも見えるが、腕にも当たっているように見える。偶然当ったならイエローではないが、前半の一枚目のイエローが効いたか、審判は、これを故意のハンドと見なしたようである。普通なら見逃してもと思うが、シュートまで行ってしまったので悪質ととらえたようである。

 札幌にとってこれが逆に幸いしたかもしれない。一人少ないため、狙いがはっきりした。相手の攻撃も、一人少なくなって直ぐは猛攻を仕掛けたが、その後攻め疲れで動きが落ちてきた。そこを一人少ない札幌が攻めるが、決定機を迎えられない。

 しかし、終了10分前、動きの鈍った近藤選手に代え入れた上原選手が、交代直後上手くヘッディングを決めゴールを上げる。

 そして試合終了。まさしく札幌にとって首の皮が繋がった試合になった。勝つか負けるかでは今後の勢いが決まる大事なポイントだった。これで今季初の6位に順位を上げる。次節はお休みなので、まさに夏休み前の最高のプレゼントである。

 
 また、チームは、チアゴ、アンドレジーニョ選手の退団を発表した。両選手とも今の石崎サッカーでは、要るべき場所が無いので止む負えない。
 その代りに、ジオゴ選手が加入したが、経歴から見ると微妙である。上手くチームにフィットして長く所属したチームが無いというのは、一見旨そうだが、試合では使えないという典型的なパターンだからである。
 身長が高いので、今はやりのポストプレーヤーという扱いなのだろうが、札幌で長身のブラジリアンと言えば、柱谷監督時代の選手を思い出すが、どうでしょう。

 更に、試合前に横野選手は、肺炎を起こしたということだし、この休みは、札幌にとって良かったかもしれない。