監督

 晴れ、雲が少し多い。その雲も空高くにありまさしく秋の空である。気温は少し高く湿気のある風が吹く。

 日ハムの梨田監督が退任するということである。

 今日の朝の道内向けのTVでは、退任の理由は、あくまでも球団の続投要請を監督が断ったということにされているが、そうではなさそうである。

 昨シーズンから、マスコミでは、梨田監督の後任に生え抜きの元選手の名前が上がったり、今シーズンも、シーズン中に開設の栗山さんの名前が上がったり、監督にとってはあまり面白くない事態が起きていた。

 こういったトップの人事は難しいものである。上手く行っていないときにそういった話が出るのは、当たり前であるが上手く行っているときにもそんな噂が飛び交っていては、監督と選手の間に動揺が広がるのは当然で、そんな雰囲気の中日本一を目指す戦いをするのは大変なことである。

 この大事な時期に、監督退任の発表をするのも、自分がその花道を飾る手助けを選手たちがしてくれることを期待しているからである。

 監督も人気商売であり、もしその生活を続けようとするなら結果を残し続けなければならない。それが無ければ無能と言われても仕方がない。

 プロ野球の監督は、全部で12名の枠しかない。その12名の他に監督をやってみたいという人間は大勢いるわけで、そういう意味でも他の職業とは違う味わいがある。

 日ハムも、北海道を中心として活動するプロスポーツチームである。北海道を活性化する意味でもゴタゴタしたイメージを作らないでほしいものである。