2007 札幌 vs 京都

 保存していたDVDレコーダーのHDDの中にあった2007年の札幌対京都の試合を再生してみた。

 そのTVに再生される選手の中で今の札幌に居る選手は、砂川選手、芳賀選手、GKの高木選手、岡本選手と4人しかいなかった。
 4年の年月が流れたのだなとしみじみ感じてしまった。

 この日の試合の記憶は既に無く、会場にいったことさえ記憶が無い。しかし、このブログの過去の記事をさかのぼって見ると、当日会場に居たらしい。

 あの日は、朝早くから並び、口から吐く息が真っ白だったことを思い出した。あの試合、ドームは3万人以上の人が詰めかけ、札幌を応援していたのだ。あの日勝てば昇格という大事な日だったのだった。

 あの頃は、まだJ2の自動昇格は2チームだけであった。だから、この試合にかけるサポーターの盛り上がりは今と比べ物にならないものだった。
 最後のほうの試合は、連続でドームを満員にした記憶がある。それ程時代は変わった。

 当時の監督は三浦さんであった。ネクタイ背広姿が懐かしい。更にまだ札幌にダヴィ選手が居た頃であった。

 試合は、最初に得たPKをダヴィ選手が外し、京都に点を入れられ、岡本選手が入れ替えし、石井選手がPKを決め逆点し、最後に京都にPKで追いつかれるという劇的な試合だった。その時のPKを与えてしまった選手がブルーノクワドロス選手だった。

 実は、この試合の結果は見ている間良くわからなかった。現場で見て更に家で録画を見たはずなのに勝ったのか引き分けたのか忘れてしまうというのも年なのかもしれない。

 あの頃の岡本選手も高校を出たばかりで、まだ若々しく素晴らしいCKも蹴っていた。膝の怪我さえなければと思うと非常に残念なことである。

 更にPKを決めた石井選手、J1に上がり更に伸びてくれると思ったが、悪いほうに裏切られ、後にチームを去ることになる。
 
 あの頃、石井選手、岡本選手、藤田選手がJ1という舞台で大きな経験を得て、どんな素晴らしい選手になってくれるのかと期待していたのだが、大きくはじけないまま年だけが過ぎていった。

 その中で、一番成長したのが西選手であったのには驚きであるのだ。この試合も後半から交代で入り、若々しいプレーを見せくれた。まだまだ、荒削りで感覚だけでプレーしているようだったが、今では鹿島で司会に出るほどになってしまった。

 あの中では、年代別代表に選ばれた藤田選手がきっと大きく成長するものと思っていたのだが、それも昔である。

 結局試合は、勝てる試合を、残り時間を上手く使いきるといったことが出来ない若さが出てしまった試合だったが、それも札幌らしい若さだった。

 今の札幌も若手選手が加わり、ベテランと上手く嵌って個々まで漸くたどり着いた。J1に行ければ本当に選手達のレベルアップに繋がることだろう。
 そして、札幌の選手が日本代表に選ばれる日がきっと来ると信じたい。