TPP

 晴れ、気温は零度に近い。空知地方では、6cmの積雪らしい。

 野田首相がTPPの参加を表明してから、どの程度進展があるのか?

引用 毎日新聞(http://mainichi.jp/select/world/news/20111115ddm001020065000c.html

TPP:首相、APECで交渉参加表明 早速圧力 高い自由化基準、米が「事前審査」

 野田佳彦首相は13日(日本時間14日)、米ハワイで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加方針を表明し、閉幕後の会見で「いくつかの国から歓迎の意が表明された」と胸を張った。だが、TPPを主導する米国はさっそく日本に市場開放要求を突きつけ、日本国内ではTPP慎重派が首相を手ぐすね引いて待ち構えている。

 TVでは、晴れがましい顔の野田首相の姿を報じていたが、結果はどうなることやらという状況である。

 世界がこの経済的危機の中、日本のGDPは一時期の低成長状態から回復した。

引用 日本経済新聞http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381949EE3E6E2E5888DE3E6E3E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

GDP高成長、「震災ショック」克服 先行きは暗雲

 日本経済に甚大な被害をもたらした東日本大震災から約8カ月。景気は「震災ショック」を乗り越え、着実に持ち直してきた。内閣府が14日発表した7〜9月期の実質国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比6.0%増と高い伸びを示した。プラス成長に転じるのは1年ぶりだ。ようやく景気回復への道筋が見えてきた日本経済。だが、先行きは海外景気の減速や円高などの下振れリスクが山積している。

 これも震災による復興に強制的に金が入ることで、市中に金が回りそれが景気を刺激していることによるものだろう。まさしく、景気刺激を行っている事とイコールなわけである。

 それが一段落するまでに、経済界は次の利益を上げるための何らかの担保が欲しいため、今回のTPPの交渉に日本が望むように圧力をかけたわけである。

 このまま2段ロケットのエンジンが掛かれば、以前の栄華が返ってくる可能性があるが、そのロケット燃料が上手く回らなければ、景気回復の周回軌道に乗れなく会えなく墜落する運命にあると考えるの良く理解できる。

 しかし、果たして高度経済成長期の日本のように利益を追い求めることが日本人の幸せとイコールだったかというと、少し疑問が残る。

 ぜいたくを言えば、経済成長と心の豊かさの増加が比例するようなモデルであってほしいと思うのだが、人間の欲は、その穏やかな成長をも否定する動きを必ずしてしまう。
 まさしくそれが人間の弱点である。目先の利益のためなら家族も犠牲にしかねない。

 年老いて分かることは、自由な時間を与えられることが幸せではない。お金を使うことが幸せではないことに気付く。それは、既に人生の週末を迎えた時に誰もが感じる解脱に似た思いなのだろう。

 果たして、既にその人生の週末を迎えたような空気が漂う日本に以前の活力が戻るか、TPPはまさしく精力剤となるのだろうか。