エリエール

 昨日の夜の雪がアスファルトの路面を白く隠す。気温は零下になり、外に出るだけで体が寒気で刺されるようである。

引用 産経新聞(http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111121/crm11112107310000-n1.htm) 

大王製紙前会長、強制捜査へ 東京地検、特別背任容疑 口止め工作も

 大王製紙の井川意高(もとたか)前会長(47)が連結子会社から100億円超の資金を借り入れていた問題で、東京地検特捜部は20日、会社の資金を私的に流用して損害を与えた疑いが強まったとして、会社法違反(特別背任)の疑いで、一両日中に前会長の強制捜査に乗り出す方針を固めた。特捜部はすでに前会長から任意で事情を聴いており、同社も21日に同法違反の罪で告発する。製紙業界大手の巨額融資問題は刑事事件に発展する見通しとなった。

 3代目が過去の遺産を食いつぶすという典型的な例である。「エリエール」ブランドで製紙業界では3位の位置にあり、優良企業であったはずだが、その蓄えもすべてギャンブルに費やすというのは、まさしく放蕩息子である。

 この子供を育てた親の責任もある。やはり子供を継がせるという事は、自分が気付いてきた何もかも失う危険性が付きまとうという事だろう。

 それにしても何故親は、子供の才能を見抜けなかったのだろう。それが子を思う親の欲目というものなのだろうか。

 現代の小原庄助さんである。

 しかし、その下で盲目的に働いていた部下も、まさしく盲目的隷属は、自分の身も滅ぼすという事になった。