政権交代後

 晴れ、しかし、雪の欠片が風に乗って漂ってくる。その雪の親許である雪雲は、はるか遠くの日本海に掛かる雪雲らしい。それが西からの風に乗ってここまで飛んできているようである。気温も零度近くである。

 
 昨日、スペインでも政権交代が行われたと報じられていた。世界的な経済危機は、今までの政権を担っていた政党から、何かを変える選択を国民がしている状況である。

 その先駆けは、まさに日本だったわけである。しかし、日本の不幸なところは、自民党政権が長く続いたため、政権交代後の統治能力の経験を積んでいない政党が政策を担わなければならなくなったことである。

 政権交代が続く国は、政情が不安になると言われているが、確かに一党独裁であれば中国のようになるだろう。政権交代が有って初めて民主義国家になる。

 今までの日本がおかしかっただけである。しかし、今回の政権交代は、日本に民主主義の再教育を行っていると言って良い。

 その代償は、今後の政権交代の活発化によりメリットをもたらすだろう。今後民主党政権が長く続く必要はない。また自民党が政権を取り、お互いが政策と政策実行能力を競えばよい。
 その大きな代償を払ってまでも国民は政権交代のメリットを選んだわけである。

 今後の日本の政策としては、政権交代が起きてもスムーズに政策が実行できる官僚組織の改革をしなければならないという事だろう。
 
 例えば、現在の官僚組織を二分化し、紅組、白組に分けて政策を競わせるといった思い切った方法も必要であろう。
 そういった政策実行能力も官僚に競わせる必要があるのではないだろうか。