原発再稼働

 うす曇り、寒い朝である。昨日は時折雪が降り荒れた天気だったが、漸く落ち着いた。

引用 東京新聞http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012040602000116.html

 

 野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら三閣僚は五日夜、関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題を協議し、東京電力福島第一原発事故の教訓を踏まえた新しい安全基準(骨子)をおおむね了承した。緊急安全対策によって一定の安全性が保たれ、電力会社が格納容器のベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィルターの設置を確約すれば、設置が間に合わなくても再稼働を認める方針。再稼働を優先する政府の姿勢が鮮明になった。

 原発に反対する市民の声が優先されるのか、それとも経済界の無言の圧力に政府が応じるのかの争いの結果は、上記のとおりであった。

 実は、自分も原発再稼働には条件付き賛成である。

 その条件は、耐用年数を決めてそれ以上の稼働の延長を認めないというものである。

 何故、それで賛成かというと、原発は発電を止めても核燃料は、原発内の格納容器の中で核分裂は続く、その長さは、保管或いは発電停止しているときと同じ長さである。

 発電を停止していても、もし大地震が起き、津波が襲えば福島と同じ状況は起こりうる。その危険度は発電しているしていないに関係が無い。

 本当に安全に保管しようとすれば、取り出して保管するしかない。さらにその保管場所をどこかに確保する必要がある。今の状況で、全国にある原発の核燃料棒を取り出して永久に保管する場所が見つかる可能性は極めて低い。

 ただし、原子力の発電に対して反対する人たちの気持ちは良く判る。2度と福島の悲劇を味合わないためには、原発をこの地上から一刻でも速く消すことができれば、原発事故による安全は確保できるからである。

 

 ただし、何度も言うように、原発は、たき火と違って水を注ぎ火種を消してしまえばただの燃えカスになるのではなく、何時までもその内部に火種を残しているものだという事である。却って早く燃やしてしまえば、後始末が楽になるという結果になっている。

 それは、盛んに燃える核物質が減るからである。ただし、その燃えカスもくすぶり続けるので、後始末は大切である。

 日本にある原発は、必ず廃止することを前提に、徐々に耐用年数が過ぎたものから順番に廃炉にしていけば効率的に日本全体の発電量を保ちながら、そして最終処分地を見つけることを前提に進める必要がある。

 そして、最終処分場の最適地は、このままの情勢で行けば、福島原発周囲の核物質で汚染され、人が住めない状態になっている地域に保管するのが最適だろう。福島の人には申し訳ないが、今回の事に蹴りを付けるためにも、前に進むためにもそうせざる負えないのではないだろうか。