北朝鮮

 曇り、風が強く吹き、気温も低い。外を歩く時は手袋が必要なほどである。

 昨日、今日と北朝鮮の指導者の映像が繰り返し流れ、その人となりが放送されていた。どの局も放送されるため、日本がまるで北朝鮮の属国にでもなったような気分である。

 別に敵対心を煽る必要は無いのだけれども、繰り返し放送することによるマインドコントロールに似た感情を見る人に与えることになることを怖れる。

 

 更にそのニュースの元が「金日成主席生誕100周年の軍事パレード」というものであり、映像も北朝鮮の監視の元に取材された映像をただ流すだけ、そこにある批判的な物は何もなく、垂れ流される。

 何時ものワイドショーやそれに付随するニュースで制作される底意地の悪さを感じさせる作り手の厭らしさは微塵もなく、何やら相手に対して今回の式を歓迎しているような作りになっていること自体が不思議である。

 

 今回演説した、20代の指導者になった彼も今後大変だろうと思う。民衆は、彼に過去の指導者の姿を重ね、その姿を見ることになるからである。彼の行動の何もかが、過去の人物と比較され話されることになるからである。

 それを乗り越えるには、側近が彼を如何に支えて行くかがカギとなるだろうが、そこには必ず裏切りがある。それを防ぐには、過去の人物よりも偉大になるか、権力で押さえつけて行くしか無い。

 まあそれでも、過去の日本の徳川幕府のように200年の間、例え能力が乏しくとも周りの家来が国を運営してきた例がある。無能な将軍であっても、体制というものがしっかり形作られていれば、やって行けるのだろう。まさしく操り人形が政治をするようなものである。