携帯

 曇り、今にも雨が降りそうな天気である。朝方は太陽が顔を出していたはずなのに急に曇ってきた。明日からまた連休に入るが予報は雨と残念なゴールデンウィークとなりそうである。


引用 西日本新聞http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/300036) 

自転車を運転中の携帯電話の使用や、イヤホンで大音量の音楽を聴くことを具体的に禁じる改正福岡県道路交通法施行細則が1日施行された。悪質な違反者には、5万円以下の罰金が科される。県警は「携帯電話の画面を見て運転すると注意力が低下し、非常に危険。警告を無視する違反者は摘発する」としている。

 福岡での話だが、自転車の乗車に関する道交法の改正については、まだまだの様である。何よりも多いのは、やはり歩道を走る自転車である。

 車道の交通量が多く仕方なく歩道を通行するにしても歩行者が居る場合降りて走るべきなのだが、体のすれすれを追い越していく。背中から不意に現れるため危険この上ない。

 携帯の使用であるが、走りながらメールをして走るアクロバティックな乗り方は普通に見られる光景で、果たしてうまく取り締まれるのか疑問はある。何故かというと、自動車運転中の携帯の使用は普通に見られる光景で、恐ろしいのは、携帯を片手に会話しながら交差点を右左折するトラックの存在である。あれでは、歩行者、バイクなどの姿を見落とす可能性が大である。

 そういった取り締まりが出来ていない現在、自転車の違反は取り締まれるのだろうか?と思ってしまうのである。違反は違反で危険行為なわけで取り締まるのは重要だが、駐車違反の問題もやはり不法駐車は減らないところを見ると、取り締まり強化には限界があるのだろう。

 根本的には、やはり起こさない環境を作るかにある。もし携帯の違反を取り締まるには、そもそもの原因である携帯電話を規制するしかない。例えば、走行中、歩行中使えないようにすれば良いだろう。

 幾ら、警察官が街頭に立ち見張っていたとしても検挙するには限界がある。完全に取り締まるようにするにはそれなりの人数が必要で、それこそそれのために他の犯罪の検挙率が下がるようでは本末転倒である。

 

 それにしても、携帯がこれ程普及すると、人が屯するところでは殆どの人の視線が下を向いている。何をしているかというと携帯の画面を見入っているのである。電車の中でも、以前よりマナーについて多くを語らないようになってから、多くの乗客が携帯を操作している。これなども走行中電波が入らなければ、或いは移動中は繋がらないようにすれば殆どの人が携帯をいじることはないだろう。

 携帯の情報は、そもそも殆ど必要のないものが多い。多くの人間にとって、四六時中至急の要件が入ることは無い。30分程度で伝われば問題は出ないことが多いだろう。

 逆に携帯ができたおかげで、みんなの心に余裕が無くなってきている。電話を掛ければすぐに相手が出なければイライラし、メールの返事を急ぐようになってしまった。まるで携帯の奴隷である。

 そんな息苦しい世の中は余りにも生きづらい。