生煮え

 曇り晴れ、気温は朝方5度となり非常に寒い。更に時折強い風が吹くため余計寒さを感じる。

引用 朝日新聞http://www.asahi.com/business/update/0511/TKY201205110132.html

国債や借入金などを合わせた政府の借金が2011年度末に959兆9503億円に上り、過去最大となった。財務省が10日、国際通貨基金IMF)の基準に基づいて発表した。前年度末比で35兆5907億円増えた。

 慣れとは恐ろしいもので、ここ数年国の債務が膨張を続けていることを聞き続けていると、何となくどうでも良いような気分になる。

 ここまで、増えると自分が生きている間に、借金の返済は到底不可能であるし、自分一人の力ではどうしようもない。更にこんな負債を抱えていても、IMFにお金を拠出できるのだから不思議な感覚に陥る。

 果たして、この金額は、本当に危険であるのか、危険でないのか判断できる状況である。更にこれだけ借金を抱えていても、以前円高は続く。普通ならこれだけ負債があるなら信用を失い、円が暴落してもおかしくないと思うのだが、何故そうならないのかが人智を超えたものとなってている。


 更に、これだけ世界で地球温暖化が言われ、一時は世界各国で温室ガスの排出について議論がなされたはずなのだが、世界に不景気風が吹くと同時に、車の排気ガス問題に目を瞑りだす。

 日本でも、厳寒、大雪、竜巻とここ最近自然の猛威にさらされているが、既にそれを人間が解決しようという気を失い。自動車の利用台数は、増えるばかりで減ることは無い。

 ある意味、チキンレースである。経済発展を失うことを怖れ、目前に地の果てに通じる大穴が空いているのにも係らず、ブレーキを踏むことができない状態である。

 これもまた、地球的な規模で、人間一人の力ではどうしようもできないという無力感で行動できないだけなのだろう。それが判るだけに生煮え状態に落ちいていると言える。