コンサドーレ札幌の事

 まるで、春先の気温であるが、まあ北海道では普通にあるので何とも言いようが無い。寒さに慣れればたいしたことは無いが、一度体が暑さに慣れると寒さは体にしみる。


 土曜日、コンサドーレ札幌は、厚別で広島と試合を行ったらしい。札幌には居たのだが、別な行事のために厚別には行っていない。録画はしたのだが、負けという結果を知っているため見る気が起きない。

 最初の頃は、負け試合でもやっとJ1に上がったのだから仕方が無いという諦めと、相手も初見のチームなため慎重に試合に入るので、それなりの接戦をしていた。しかし、これだけ負けが込むと、相手も札幌には勝たなければという何というか横綱相撲というか、ある程度心に余裕を持って戦ってくる。

 札幌に先制されようと、何時でも得点が入るだろうという心の余裕が、札幌の選手のここまで勝ちきれない心の隙間を突いてくるのだろう。

 今はもう練習試合を毎試合やっているようなものである。まさしくJ1のいじめられっ子である。

 既に、応援する側も、あきらめムードが広がって来る時期である。ここいらで勝たなければチームも消えてしまうかもしれない。それ程せっぱつまった状況でもある。

 本来なら、ビッグネームのプレーヤーを引っ張って来るか、監督交代が常套手段なのだが、運営会社の札幌フットボールクラブの動きは鈍い。

 もう既にJ2降格は織り込み済みで、降格した後の経営を考えているのだろう。これ以上赤字を生みたくないという考えである。しかし、それは逆である。チームは勝たなければ、J1に居られないし、ましてやJ2に居ても同じこと。

 降格するにしても、この一年を無駄にしないように戦っていかなくてはならないのに、その心まで失っては、来季に何もつなげることは不可能だろう。

 まさしく、コンサドーレ札幌の運営会社の失敗である。何も手を打てない打たないところに既に会社として死んでいる。