原子力村b

 曇り、気温は朝6時で11度であった。日中は晴れて気温も20度を超えるらしい。すでに6月に入り、本州はそろそろ梅雨の季節が来る。

 北海道も、もう少し暖かくなってもらえば観光客も増えてよろしいのだけれど、何故かこの時期寒い日が多く、雨の日も多い。

引用 テレビ朝日http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/220605009.html

 福島第一原発事故の原因となった全交流電源喪失について、国の原子力安全委員会が1992年、電力会社に対し、「対策は不要」とする作文を指示し、安全設計審査指針を見直さなかったことが分かりました。

 班目委員長:「指針類の策定というか、原案作りを非公開の場でやっていたこと自体、適切ではないと思いますし、さらに今回明らかになった原案なるものを電力会社に分担させて執筆させていたのは、明らかに不適切だったと思います」

 東京電力関西電力は、原子力安全委員会の指示で、「すべての電源を喪失する事態を想定しないで良い」とする文書を作成しました。これをもとに報告書がまとめられ、原発の安全設計審査指針は見直されませんでした。福島第一原発は、津波に襲われてすべての交流電源が失われたため、原子炉が冷却できなくなり、事故を起こしていて、当時、対策が取られていれば事故を防ぐことができた可能性があります。原子力安全委員会は、この文章を公開しておらず、国会の事故調査委員会の資料請求を受けて実態が明らかになりました。原子力安全委員会の事務局は、「公開の準備を進めていたが、業務が多忙で失念してしまった。隠ぺいではない」としています。

 これを見ると、原子力村の人間の危機意識の無さが改めて浮き彫りになる。安全対策をすれば却って原発が安全でないものと認めたことになるという考えは、明らかに思考停止である。それが日常的な環境で育った理系人間の悪い見本でもある。全くもって馬鹿というしかない。

 理系人間を十把ひとからげにするわけでは無いが、教育環境がそうさせるのか全体的に頑固な人間が多い、理論的に否定されることを嫌う人間が多い様な気がする。まさしく融通が利かないという人間である。

 それでも、その中にマネジメントに優れた人間も出てくるわけだから全てがそうではないのだが、一般的に言えばそういった人間が多く、だからそういった性格の者が自然とそこに集まるという事になるのかもしれない。

 更に言えば、原子力は、理系人間だったとしてもその分野に自分の人生を掛けると考える人間は少数派である。その少数派だからこそ仲間意識が強く、自分たちのテリトリーを守ろうとする意識が強いのだろう。後、この分野の専門家が少数であれば有る程希少価値が高くなり一種の職人気質になる。

 また、この分野には、電力業界から湯水が溢れんがごときにお金が入って来るのだから、お互いの仲間意識はさらに強固になり、批判する者に対しては過激になるのは致しかない。

 そういう意味で、今回の事故が切っ掛けとなり色々な負の部分が露わになると、今までに姿勢が弱点となりボロが次々と明らかに成る。

 結論は、原子力村と呼ばれるさまざまな組織、人は解体の運命にあると言えるだろう。今回のような事故が起きても自分たちの力だけで最悪の事態を避けられたならともかく、こういった事態にまで進んでしまったこと自体、この人たちの無能さが明らかに成り、今後ともこういった人間に原子力自体を任せるのは、キチ何とかに刃物ということである。