ヨルダン戦

 曇り、気温は14,5度くらいだろうか、少し湿度が高い。


 今日は、W杯の予選がある。注目は何と言ってもマンチェスターユナイテッドに移籍が決まった香川選手だろう。ブンデスのレベルが低いというわけでもないだろうが、やはりプレミアは過去の歴史からいっても別格である。そこに来季から加入して試合に出るのだから、ある程度の活躍を期待されるのは致し方ない。

 しかし、日本でのポジションが上手くはまっていない。ドイツでなら、香川選手がドリブルで前進したなら、必ず前の選手がディフェンスラインの後方へ走り出しているのだが、日本代表の場合、香川選手がドリブルを開始してから走り出す。そのテンポの遅さがパスのタイミングを遅らす結果となっている。

 日本代表の唯一の司令塔的存在なら、きっと日本でも同じ動きを全選手が共有できるだろうが、残念ながらまだそういう存在には慣れていない。なぜなら日本の中盤を支えているもう一人の存在として本田選手がいるからである。

 今の日本代表は、必ず本田選手がボールキープをするとワンテンポ遅れるのが常である。何人かに囲まれてもボールをロストしないため、その空いたスペースで誰かがボールを受けて攻撃のスピードアップをするというのが多い。

 

 そのシステム的な動きに香川選手がどうかかわるかというところにまだぎこちなさが出てくる。本来なら本田選手から香川選手にボールが出て、攻撃の決定権は香川選手に有る方が、香川選手としては動きやすいだろう。

 しかし、本田選手から必ずしも香川選手にボールが出ると決まっているわけでもなく、岡崎選手、長友選手、前田選手とかの複数の選手の一つの選択肢でしかない。

 しかし、これも香川選手が日本代表でまだ唯一の存在でないからである。そういう存在感を示すには、プレミアで実力を発揮して日本代表にその存在を知らせるしかない。

 そういう意味で、本田選手もこのまま日本代表の中で王様のような存在でいられるわけでは無い。何時かその座を他に譲る時が来る。その期間が長いか短いかは、やはり競争である。

 

 まずは、初戦では、本田選手の存在感は大きかった。この試合でどちらが存在感を示すだろうか、それが非常に見どころである。