浅漬け

 曇りから雨、少しずつ勢いを増している。気温は朝6時で22度くらいある。しかし、日中も左程気温は上がらないようである。いよいよ秋風が勢いを増してくるようだ。


引用 時事通信http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012082200804) 

 白菜の浅漬けによる腸管出血性大腸菌O(オー)157の集団食中毒を受け、北海道は22日、道内の漬物業者らを集め連絡会議を開いた。製造業者からは、集団食中毒の影響で出荷が落ち込んだとして「風評被害」を訴える声も出た。

 被害は、徐々に収まっているが、色々関連した部分に余波が広がっている。風評被害もそうであるが、やはり大きいのは、浅漬けの製造方法が明らかに成ったことである。

 その問題の一つが、白菜の殺菌に塩素を使用していたという事である。普通の家庭では、野菜を浅漬けにする場合は、殺菌という工程は取らないからである。普通は、スーパーなどで購入した後、簡単に水で土などを洗い流して処理するだけである。この部分は、家庭でもO-157の感染の恐れが非常に強いことを表している。

 ただ、大人の場合、ある程度免疫による防御機能が働くが、それが未成熟な子供や、防御能力が衰えた老人の場合は重症化しやすいことに注意が必要である。

 話は塩素消毒に戻るが、何故気になるかというと、塩素は、水分中の有機物と反応してトリハロメタンを発生させる恐れがある。トリハロメタンは、発がんの恐れがある物質として疑われているが、まだ確たる証明がなされていない物質であるが、そもそもの塩素も塩素ガスなどは毒ガスとして使われている。

 今回の食中毒の原因は、塩素消毒した際の、塩素濃度が低かったからという理由だったが、塩素濃度が高ければそれはそれで残留塩素の問題が起きるはずである。

 

 O-157を殺すには、加熱処理が一番確実なのだが、浅漬けなどは加熱処理をするとあの浅漬け独特のシャキシャキ感が薄れてしまうためそういった事が不可能である。きっと製造には今後も塩素消毒が行われ、今回の報道で、従来より濃い濃度で塩素消毒が行われることになるのだろう。

 今回の風評被害の大部分は、浅漬けがO-157に汚染されやすいという事の他に塩素消毒という別の情報が公にされたことで、残念ながら今後も買い控えが増えるだろう。

 食べるなら、家庭で少量を作り消費するのが安全なのかもしれない。