電力値上げ

 曇り、気温は24度くらいとぬるい感じがする。今日も蒸し暑くなりそうである。


引用 NHK(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120901/k10014701691000.html)

東京電力は、1日から家庭向けなどの電気料金を8.46%値上げし、利用者のうち電力の使用量が平均的な家庭での9月の料金は、8月よりも347円増える見通しです。

 電力会社は、電気を安定供給するために、電気料金を掛かった原価を元に電気料金の価格を決定することができる。基本的に赤字にならない運営をすることが可能である。

 今回電力の不足を国民に投げつけて、節電をさせて電気の使用量を減らさせて、売り上げが減った分を値上げという形で回収する。

 普通の製品なら、値上げされれば他の製品を買うことで値下げ圧力を掛けることができるが、電力は地域独占である。そのため、消費者は、その製品が値上げされて場合、他の製品を買うという選択肢が無い。有るとすれば、太陽光発電とか、ガスなどのコジェネレーションと呼ばれる製品だが、全ての家庭で利用できる状態ではない。

 そのため、消費者は黙ったその値上げを受け入れるしかないのが現状である。今後、福島の廃炉に伴う費用や、使用済み核燃料物質の処分などこれまで先送りされてきた費用が徐々に消費者の負担に回されることになる。

 今回の事で、一番腹が立つのは、消費者は節電、電気代の値上げ等で費用負担を行っているにもかかわらず、当事者である東京電力の経費節約の部分が何ら見えて来ないことである。

 普通なら、経営陣は責任を取って総退陣するとか、多くの寄付金を含む経費をカットするなどの話があってしかるべきなのだが、聞こえてくるのは、経営陣の責任の取り方が曖昧で、今だに、自治体や研究者に寄付などが実施されているという話である。

 日本を変えるきっかけになるはずだった原発利権の解体も中途半端に終わり、その利権構造を変えるに至っていない。もしかすればこれを変えることで、日本の新エネルギー政策の花が開く一歩手前だったかもしれない。

 この先、原子力発電は消える運命である。それが出来ない今の日本の現状に失望感を感じる。