低レベル犯罪

 晴れ、気温は22度くらいあるのだが、風がカラッとして冷たく感じる。漸く残暑もこれで終わりになるのだろう。少しさみしい。

引用 共同通信http://www.47news.jp/CN/201209/CN2012090501000790.html

信号待ちで車降り通報頼む 広島の小6女児連れ去り事件

 広島市の小6女児(12)が旅行かばんに押し込められ連れ去られた事件で、監禁の疑いで逮捕された成城大生小玉智裕容疑者(20)が乗ったタクシーの運転手が、信号待ちで停車したすきに車外に出て、付近の通行人に110番を頼む機転を利かせていたことが5日、広島中央署への取材で分かった。

 同署によると、女児の保護現場はJR広島駅の南西約2キロの繁華街で、夜も人通りがある。運転手は通行人に「急いで110番して」と頼み、トランクの中に人がいると説明した。

 この際、小玉容疑者も外に出たが、警察官が来るまで暴れたり逃げたりする様子はなかった。

 この青年の気持ちを推し量ることはできないが、この時点で逮捕されたことは良かった。このままいけば最悪少女は殺されていた可能性がある。

 最近のニュースで驚くことは、学生、警察官、教師など人生を掛けた犯罪が多いという事である。犯罪の行為は、国家転覆や殺人などではなく、起訴猶予になる可能性のある事件も多いが、それにより今までの人生の努力を無にしてしまうことを怖れないという事である。

 逮捕された後、行った行為について反省や後悔をするのだろうが、それなら何故犯罪を犯す前にその行為を行う事の重大性に気づかなかったということである。

 その行為を犯す衝動は、誰にでも存在する。頭に来て相手を殴ってやろうという衝動が起きることは、人間なら当然ある。しかし、それを思いとどまるのはやはり理性である。若いころは、その理性のタガが緩いため、衝動的に事件を起こしやすいが、徐々に周りの環境や自分の判断力が形成され、そういった事にブレーキを掛けられるようになる。もしそれが掛けられないようだとしたら立派な犯罪者になっているだろう。

 そして、今、分別が有ると思われる社会人、大学生が、自分の人生を掛けて事件を起こすのである。どうしてこうなったかというとすれば、そういう人間が社会の中心になってきたという事だろう。それ程、自分の人生に目的を見出していないというだけである。

 まあ自分の人生を振り返っても、そういったブレーキが無ければ犯罪者になる可能性は有るのだから、今思えばよくここまで来たともいえるのかもしれない。

 自分の人生を捨ててでも成し遂げたい欲望が、痴漢や児童買春、迷惑条例違反だと少し悲しい。