土曜日の事

 雨、気温も20度以下、昨日の朝からの雨は、今日も引き続きである。天気図では秋雨前線が東北から北海道へ延びていた。今年は、太平洋側の高気圧の影響が思いのほか強い。この分だと台風が来る頻度は少なさそうである。またシベリア高気圧の影響が弱いのも、北極の氷が融け面積が縮小した影響が有るのかもしれない。これからますます今までの気候の変化とは少しずつ違ってくるのだろう。


 土曜日の話で始まる。北海道道立近代美術館で開催されていた、東山魁夷展に行って来た。最終週の土曜日という事で、開館前に到着したのだが、既に前売り券売り場の前には行列ができていて、開館後も多くの人が入場していた。

 もう少し早くか、平日に来れたならじっくり見ることができるのだが、この日しか来れる日が無かったのは残念だった。

 日本の巨匠であり、既に多くの人に知られた存在であるから、やはりその絵は、見る人に感動を覚えさせる。しかし、素人が偉そうなことを書くのもおこがましいが、やはり有名になることでその画から訴えるモノの力が変化してきているのを感じた。

 生涯でやはり本当に人に感動を覚えさす作品をごまんと作り出すことは困難である。数百の作品の内、本当に傑作と言える作品、人に評価される作品は、1割程度だろう。だからと言って他の作品が素晴らしくないという事ではない。すべての作品が凡人のはるか上を行くのは当然である。

 こういった作品を世に残し、多くの人に見てもらえる希少な存在である。その絵を間近で見られたことは大変幸せなことである。

 午前中は、それで過ごし、午後から行った先は、厚別であった。

 地下鉄西18丁目駅から新札幌に降り、シャトルバスに乗り換えて厚別に着いたのは、午後12時30分頃であった。既に外の気温は、30度近くまで上がりメインに座った自分の背中を容赦なく太陽が照りつける状態である。

 

 試合結果は、既にご承知の通り、まさかの敗退である。ここでいうまさかは、これほどまでに札幌のレベルが低かったのかという驚きも含まれている。

 その試合運びは、パスミス、トラップミス、相手に抜かれるの連続で、見ている方は、J1のレベルをJFLの選手に教えてやれという気持ちだったのだが、教えるものは何もない試合だった。

 攻撃でも、ゴール前を固められるとボールの出しどころが無くバックパスの繰り返し、そこで最終ラインからゴール前に蹴り込むが、ボールの精度が悪くキーパーかラインを超えるボールばかり、前半はシュートは1本くらいではないだろうか。

 後半、フォーメーションを変え攻勢に転じるが同点どまり、更に情けないことに、自分たちのホームで相手より先に足を攣る始末。その後の延長も得点なく、PKを外して万事窮す。

 土曜日の前半と後半でこれ程気持ちに違いがあるとは自分でも信じられない。ただし、午後の結果は少しはそうなるかもと予想はしていた。ただ、その確率も2割程度だと思っていたのだが。

 これで、J1の他チームに勝つことができるのかという疑問は、既に結果として表れているので言うまでもない。

 ここまで来たのだから、札幌の体制が変わるという発表を期待していたのだが、今のところ何もない。

 少ない予算の中で残留を果たそうという気持ちが今季の出発点だった。そのため、戦力補強も消極的で、シーズン半ばにサポーターからお金を集金して何とか次へのシーズンをやりくりした状態である。それなら開幕前、いや昨季終了後直ぐにJ1で戦うためにという形で募金を募るべきだった。それをせずシーズン半ばで慌てて金策に走り回り、その金で外国人籍選手加入させ、そして結果が残せずここに来て既に降格に向けて一直線である。余りにも首脳陣の無能さにあきれてものが言えない状態である。

 これはもう、「もう既にお前は死んでいる」とケンシローに言われているのに、自分では平気なつもりで刃向おうとしている雑魚と同じである。

 いまさら監督や社長を交代させたところで、J1に残留できるわけは無い。でも会社を解散して新しく出直すしか本当にこのチームの土台を変えれないと思う。