秋雨

 晴れ、太陽の日差しが眩しいと同時に、生ぬるい風が吹く。気温は22,3度だろう。

 秋雨前線の停滞で3日日間ほど降り続いた雨も漸く止んだ。その雨の恵みを受けたのはやはり草花である。芝生や花が勢いを取り戻し、道端のアスファルトの割れ目から雑草が勢いを取り戻してきている。雨は天の恵みというが、その言葉通り植物を生き返らせる。

 ただし、その雨も度を過ぎれば被害をもたらすし、降らなければ水不足ということになる。その量を調整しようにも人間の力では如何ともしがたいし、どこかでそういった操作を行えばどこかでその影響は少なからずあるだろう。どこかの地方が雨で潤えば、それ以外の地域が日照りになるとなればそれだけで争いになることだろう。

 秋雨は、しとしと降り続けるのが粋である。それだから歌にもなる。傘もさして歩けない豪雨の中を相合傘を差して歩いていても何の情緒もないだろう。その傍らで、水害の備えで忙しいのだから。