注意力散漫

 晴れ、気温は10度以下。

 少しびっくりしたことが有った。それは、通勤の途中何時もの道を歩いていると、通りの向こうに知った人がいたためそれに気を取られてしまい、左右確認せず道路を横断してしまったことである。

 渡りきった後、車が通過していったので、轢かれることは無かったのだが、万が一車が猛スピードで来ていたらアウトだった。その道は、毎日通る道であり、普段左右確認をしない訳は無く、考え事や注意が変なところに行っていると何も意識せず人は行動してしまう事を理解した。

 交通事故の記事などで、どうして車が来ているのに道路を横断してしまうのか不思議だったが、そういう場合が自分にもあるのだという事が判り少し冷や汗が出たてきた。

 人が事故を起こすときは、だいたい決まっている。過労や病気などによる体調不良か、考え事により見ているのだが見ていない状態、そして今回のように見ているのだが別の事に気を取られ見ていない状態が殆どである。交通事故に限らず仕事の失敗もそういった事で引き起こされるのである。

 それを完全に防ぐことは今の人間では無理だろう。それは、人間の制御できない少し違った部分だからである。うっかり何々したという失敗は、自分が生きてきて何度経験したか判らない。それは見事にツボにはまってしまうと怪我をしたり大失敗になるのだが、運良くそれを免れることで生きながらえているのである。

 もし未来の人間が、そういったうっかり事故を防ぐためには、人間に変わって補助的な動作を行う機械、まさしくロボットのようなものが必要だろう。

 人間が行動しようとするとき、もし怪しい動きなら警告を発するようなものである。人間の行動をパターン化して学習すれば、そのパターンから外れた動きをした時にだけ警報を発すればよいのだから実現できる可能性は高いだろう。

 

 そういうわけでびっくりした体験を書いてみた。