読売

 晴れ、気温もそれ程低くは無いが、既にコートは必須である。

引用 読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121025-OYT1T01548.htm?from=ylist

iPS細胞(新型万能細胞)から作った心筋細胞を患者に移植したと森口尚史(ひさし)氏(48)が虚偽発表した問題で、読売新聞は、心筋移植と過去の研究に関する記事の計7本(東京本社発行版)を検証した結果、6本は森口氏の虚偽説明による誤報と判断した。

 残る1本は誤報ではないと認定した。6本の取材では、森口氏の研究実態や肩書などの裏付けが不十分だった。

引用 東京新聞http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012102602000103.html

京都大の中辻憲夫教授(幹細胞生物学)らのチームが、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、従来より低コストで効率良く、安全な心筋細胞を作る方法を開発し、二十五日付の米科学誌電子版に発表した。心臓病の移植治療にも適した画期的な方法で、臨床応用に向けた大きな一歩になるという。

 このように引用すると、京都大学の報道も眉に唾をつけて見られてしまうとおもう。そういう意味で読売新聞の行った報道は、今後のマスコミの在り方を考えさせられるものである。

 とはいっても、スポーツ新聞などは、平気で誤報を流しながらも、自分自身がゴシップ新聞と同程度と考えているのか、このような検証や謝罪記事を載せたことは見たことが無いから、読売新聞もスポーツ新聞よりはましなレベルなのかもしれないが、ノーベル賞の評価を傷つけたという意味でははるかに大きい。

 何故なら、ノーベル賞の発表の後、このニュースが出たおかげで、日本人がiPS細胞で賞を取ったはずなのに、何やら同じ日本人が嘘をついたというニュースが流れていると勘違いする人が大勢いたに違いない。それは中山教授の偉業を間接的に貶めたと言って良い。

 これで、騒動に一応終わりになっただろが、ニュースの真実性に疑問符を改めて抱かせる事件だった。