冬、ゴルフ

 寒さが徐々に進むのが肌で感じられるこの頃である。

 昨日は、雨間を縫うように今シーズンラストのゴルフに行って来た。予報では、朝方雨だが6時過ぎには上がるという物だったのだが、念のため最初からレインウェアーを着込んで出発した。

 さすがにもうシーズンは終わったという事もあり、何時もの混雑ぶりは無く空いていた。それで伸び伸びプレーが出来たのだが、色々問題があった。その一つが、落ち葉である。グリーンからフェアウェーに掛けて枯葉が舞うように散らばり、早いスタートだったためコース整備もまだ行われておらず、フェアウェーの真ん中に落ちた球が落ち葉の陰に隠れ見失う。それを探すのに一苦労。更に連日降り続いた雨で芝は柔らかく、ボールがめり込んでいることもあり苦労した。また、鹿の糞が大量に散らばり、この辺りにも鹿が入り込んでいる。

 また、時折キタキツネが出てきたり、エゾリスが現れたりと、それなりに楽しむことができたのも良かった。スコア―もボールロストをスコア―に加えなければまあまあだった。

 北海道の初雪も聞かれる時期だが、まだ根雪までには至っていない。あと一か月もすれば確実に雪が降り、根雪となる。北海道も冬のスポーツの代名詞である、スキースケートの競技人口が確実に減り、更に若者のスポーツの一つであったスノーボードも以前の若者が猫も杓子もというように行われた流行も収まり、スキー場に行くたびに実感する。

 北海道ならではのスポーツが、手軽にできた時代が終わり、スキーやスノーボードをするためには、車で移動しなければならないという物理的な障害からその競技人口を減らすのは寂しい。その代り若者は、携帯、スマホという道具に月々の娯楽費として出費しているわけである。

 車のローンの月1,2万と、電話代の1,2万、金額は変わらないが、その両方を負担する程今の若者にお金は無い。昔ならバイトで稼ぐという方法もありだったが、今は、そのバイト代も低いまま押さえられ、それ程豊かになっているような感じがしない。

 

 車メーカーは、若者の車離れを、若者が憧れる車が無くなったと分析するが、それもあるだろうが、やはり携帯、スマホの影響の方が大きいだろう。自由に使えるお金の額が決まっており、それをどこに振り分けるかが決まってしまえば、行先は限られる。しかも、車を所有すれば、車の駐車場代、ガソリン代、税金、もろもろのお金が掛かってくる。それを都会の一人暮らしで維持できるほど心と懐に余裕はないだろう。

 そういう風にして、ここ十年推移してきて今に至るわけである。パイは限られていて、そのパイの振り分け先が、現在は携帯やスマホに行っているという事である。

 しかし、この先若者の考えが変わり、その行先がまた別なものになった時、今のモバイル業界がどうなって行くか、今から心配して経営する必要があるだろう。まあそれでは経営はできないか