横浜Fマリノス戦

 曇り、夜中に降り積もった雪が10cm位になっていた。気温もマイナスで本格的な冬の寒さである。


 土曜日は、ドーム最終戦ということで、横浜Fマリノス戦を見に行った。ドームに付くと多くの観戦客が入場口付近に屯していて、先週よりは倍以上の人数が居る感じがした。当日の入場者数は、1万9千名余りだったので、その感は当った。


 座席に着き、しばらくすると選手の練習が始まり、その中に中山選手が加わっていた。入団後直ぐ何戦かはゲームに出ていたが、その後両膝の故障があり1年以上試合に出ていないから、本当に久しぶりである。

 本来なら彼がフィールドなりベンチに居て、他の若手選手のやる気を引き出させてくれれば良かったのだが、その事もかなわず、今の結果が有るように思う。チーム最強のモチベータ―としての存在感が薄かったのが非常に残念である。

 試合は、予想では0-3と思っていた。その結果は外れたが、本当にこの一年の集大成を見せてくれるような裏切りも無く、無抵抗のまま試合は終わったと思う。相手のマリノス選手たちにも札幌と戦うことで心の余裕が有ったのだと思う。何故ならゴール前をある程度カバーできれば本当に怖いチームでは無く、それさえ気を付ければ後は思い切りやれるのだから、練習試合を行っている気分だろう。

 まあ、結果はまさしく練習試合の様に簡単にパスを通され、奪われたボールも簡単に取り返すことができるのだから札幌にとって屈辱の試合運びだったに違いない。それに対する作戦も何もないのだから、それだったら石崎監督が試合の指揮を執る必要が無いだろうと思う。

 試合終了後、最後の挨拶を聞くことなしに席をたった。


 来週は、J1残留が掛かっている新潟との試合である。相手は絶対負けられない試合である。札幌にとってはもしかすると来年戦わなければならない相手になるかもしれず、その相手にくみし易しと思われても情けないのでどうしても勝ちたい相手である。

 新潟戦は、選手にすべてを任せるというのも手だろう。


 来季は、コンサドーレユースから6名、大卒の元ユース所属の選手が1名の加入が決まり、現在の保有選手から必ず7名以上の退団選手が出るのは確実である。毎年行く人来る人が必ずいてチームが成り立っている。それは本当に寂しいことだけど、一年一年、選手がプロに入って来るのだから、必ずそこからはみ出てしまう選手がいる。

 自分で限界を知りチームを抜けるのは致しかたないが、チームに残りたいのに解雇される場合は、それはそれで非常に残念と言えるだろう。

 それがプロと口にするのは非常に簡単で、聴けばそれは納得するだろうが、やはり真剣に応援する者にとってその選手に思い入れが有れば尚更残念であるのは間違いない。