忘れないために

 曇り、気温もまたマイナス20度近くまで冷え込んだ。道北地方は猛吹雪だそうだが、大雪の年でも、全く降らない時期もあるのだが、今年の岩見沢などは、止む時が無いほど降雪が続いている。本当に天気は判らない。


引用 毎日新聞(http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120216ddm041040196000c.html) 

 福島県浪江町の採石場の砕石を使った建物などから高い放射線量が検出された問題で県は15日、この採石場に残っていた砕石から1キロ当たり最大21万4200ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。避難区域内で操業する他の採石場に比べ突出して高かった。

 福島県浪江町は、計画的避難区域に設定されたが、それが指定される前に使用されてしまった。
 政府内には、どちらに高濃度の放射性同位元素が飛散したか判っていたわけだから、その方面の土地は汚染されているために、物の持ち出しを禁止するべきだった。

 その初動が遅れたために、結果的に災害を受けた人に2重の苦しみを与えたことになった。

 今後も、汚染されたものが持ち出され2重3重の被害が出る可能性があるのだから、速やかに国の強制力のある命令として出すべきだろう。

 本来なら、地震が有った直後、非常事態宣言を出さなかった国の姿勢に問題が有ったと思う。
 非常事態宣言を出した場合、それを維持するために警察および自衛隊の協力を得なければならないが、それを嫌がる人間が居たのだろう。
 もし、あの時点で宣言をだし、強制的に住民を避難させていれば住民の無用な被曝が避けられたし、高濃度汚染地域の物が今回のように運び出されることが無かったはずである。

 そういった、国の指導者としての心構えが時の総理および内閣に無かったことは残念でならない。

 そういった意味で、国が平和ボケをしていたことは間違いなく、更にこういった時期に活躍できる人材を備えておかなかったことに疑問を感じる。

 のど元過ぎれば熱さ忘れるではないが、きちんとした体制を整えて行かなければならないのは間違いなく、もし直近で関東大震災が本当にやってきたら、今の状況では、更に醜態を晒してしまう可能性が大いにある。

 大災害の不手際を忘れないためにも、きちんと事実関係を明らかにし、罪を問える場合は、罪を問える時期にきている。