混沌

 晴れ、気温はマイナス1、2度程度。


 世の中が特定の誰かの意思で動いているとは思わないが、何か巨大な手で誘導されているのではないかと思う時がある。

 それが何なのかは分からない。映画などでは、CIAやKGBが世界の色々なところで自分たちの利益のために暗躍しているのだろうが、本当にそれが実在することなのか普通に暮らしている人間には預かり知らないところである。

 そして、今回の東日本の地震もそういった陰謀の一端に有ったのかもしれないなどと言ったら笑われる世界である。

 まあこういった出来事を前振りに物語が始まるのが常なのだが。

 それにしてもその前後に起きた日本の大きな転換期は、まさしく日本を混沌に陥れたと言っても過言ではない。

 民主党の混迷劇は、本当に陰謀があるのではないかというレベルで、危機的状況の中、それを主導する政治家が烏合の衆では何も解決できないという事である。
 それでも曲りなりにも動いているのは、要所要所で動く人間がいるという事である。それなりの安全弁が働いているのは間違いない。

 第2次世界大戦が終わって、その反省の元平和教育が行われてきたわけであるが、その極端な方向性がある意味人畜無害な集団を作る努力を続けてきた。
 
 そういった平和的な意識を持った共同体が存在すれば、暴力とか戦いとかは無縁だと考えたからである。そう意味ではある程度成功しただろう。日本の犯罪率の低さは相当である。
 それでもその無菌状態のまま世界で生き延びることが可能だとしたら成功だった言えるだろう。
 しかし、世界の流れは日本だけが平和であることを許さない。無菌状態の所には絶えず黴菌が侵入しようと試みるし、情報という流れがその無菌状態にいる人間に絶えず接触を試みるようである。

 この混沌を抜け出した時、日本人の心はどのように変わるのだろう。