スマフォ

 曇り、気温は少し低め、肌寒いくらいである。

引用 産経新聞(http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120519/crm12051901510001-n1.htm) 

 スマートフォン(高機能携帯電話)に取り込むと、登録した個人情報が外部に送信されるアプリ(応用ソフト)がインターネットで公開されていた事件で、不正指令電磁的記録供用容疑の関係先として家宅捜索を受けた東京都内のIT関連会社のパソコンが、個人情報の送信先となっていた国内のレンタルサーバーに、複数回にわたって接続していたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。

 サーバーには、数百万人分の個人情報が残されていたことも確認されており、警視庁サイバー犯罪対策課は、何者かが同社のパソコンを使い、サーバーを通じて個人情報を収集していた疑いがあるとみている。

 同社とともに17日に捜索を受けた同社役員宅などにあった複数のパソコンも、このサーバーに接続した可能性があり、同課は事実関係を調べている。

 こういった犯罪は、便利になれば成る程比例的に増加する。アンドロイドアプリのダウンロードをする際、個人情報に接続するなどといった許可の画面が表示されるが、説明文が長く、どういった情報が送信されるのかイメージしにくい。

 そういった知識が無ければ、なおさらこういった画面をスルーしてインストールしてしまうだろう。今はまだ、メールアドレスといった範囲内だが、スケジュール、キャッシュカード番号、パスワードなども今後いつの間にか送信されるという可能性もある。

 更にスマフォを家庭内のLANと接続されていれば、共有フォルダ内の情報なども収集される恐れも出てくるだろう。そういった情報教育なしにデバイスが売られ使用されている世の中、それを売るために無視する販売会社の存在自体も問われることになるだろう。

 スマフォの初期設定、或いはセキュリティも最初はそういった個人情報にアクセスできない仕様にしなければなら無し、そのゲートを許可することでどんな実害が起こるか売る前にもっと説明すべきだろう。

 携帯電話、スマフォの普及率は、1人1台に到達したらしい。これは赤ちゃんを含めた数なので、一人2台使用している人が増えたという事である。
 端末の値段も、毎月の通話料に含まれているため非常に判りにくいが、一台7万程するものである。今ならそれで高性能なノートPCが買えてしまうのだが、手軽さから若い層に親が買い与えてしまう。あの売り方は、月賦販売なのだが、買い手のガードを低くさせ何となく安い買い物だと思わせるマジックが有る。

 この先、決してこの情報の高度化は無くなりはしないし、もっと手軽に使いやすくなり高機能になって行くのだろう。そして、いつの間にか個人情報が世界に公開されていることになって行くのだろう。それが、本当に幸せな世の中なのか判らないところである。

 昔の、誰でも手軽に入り込めなかった、初期のインターネットの世界の方が、周りを何となく見渡せるような範囲があった。しかし今のシステムは、はるかに広く無限の空間が広がっているように思える。その点でいえば、あのままのひっそりした空間の方がよかったような気もするが、如何だろう。