ナビスコカップ 札幌 vs 清水

 雨上がりの寒さが募る厚別競技場、今日は仕事人ナイトと銘打ち、名刺を渡せばバックスタンドが1000円となる。

 久しぶりで生で見る札幌の選手、中断期間でどの程度チームとして完成に近づいたか、それを見るために来たような物だった。

 先発は、高木、日高、櫛引、奈良、前、芳賀、荒野、砂川、三上、キリノ、大島、各選手である。

 試合早々、ゲームは悪い方へ動く、得点を先に入れたのは、清水の方だった。ゴール前のクリアが小さく相手に拾われ先制点を入れられてしまう。

 ゲームが始まる前までは、引き分けがせいぜいだろうと思っていた。逆にそれを願っていた。そしてその夢も開始間もなく砕け散る。

 そして、札幌の左サイドで清水のFKを見事に決められ、あっけなく2点リードされる。見ている方は、あまりの経過にやじる気も起きない。周りのおじさんたちは、口々にやじを飛ばす。
 何時もなら声が出るのに、あまりのプレーの雑さが見ているものに、今日は来てはいけない日だと知らせる。

 反撃に移ろうにも、大島選手とキリノ選手の息が合わない。更にキリノ選手の余りにも足が遅く、パス出しのタイミングはバラバラ。
 札幌の選手、及び監督が、目指すべき方法を見失っている結果となる。

 既に札幌は、選手間の自信を失っていると同時に、監督の戦術の無さに呆れるばかりである。

 後半も清水に追加点を入れられ万事休す。

 あまりの消極的な起用法は、若手を育てることさえ、今の状態では無理だろう。監督も勝つための方法をどのように実践させているか見ているものに伝わらない。本当にそれで良いのだろうか。
 石崎監督には、札幌をどのように改善して試合を進めるのか、期待することは不可能である。
本当にあの若手の起用法には、札幌の選手限定かも知れないが、育てることは不可能なのは間違いない。