原問題

 曇り、気温は普通、まだ半袖では寒いくらいである。

引用 スポーツ報知(http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20120620-OHT1T00215.htm) 

 巨人は20日、東京・大手町の球団事務所で会見を開き、21日発売の「週刊文春」に掲載された「原監督が元暴力団員に1億円払っていた」との記事で、同監督と球団の名誉を傷つける記述があるとして、近く発行元の文芸春秋社を相手に損害賠償請求する方針を明かした。会見では同監督に対する恐喝事件の経緯を説明し、反社会的勢力への利益供与については強く否定。また記事の元になった情報の提供者を前球団代表の清武英利氏(61)と断定。同監督は異例のメッセージを発表し、無念さをにじませた。

 この問題、原監督個人の問題ではあるが、これに係った読売グループと、所属事務所の間に不透明さが漂う。この問題について、読売新聞側は、事件処理を問題にするのではなく、これを記事にした文春を訴えるらしい。まさしくマスコミらしい争点ずらしが行われている。

 こういったマスコミ報道の動きは、ここ最近の有名人スキャンダルが起こった際、騒動を鎮静化させる方法として指南役が陰で暗躍している気がする。
 
 その動きは、パターン化しており、問題が報道されると、必ず別の争点に話を持っていくか、別なスキャンダルを報道するか、或いはその時起きた別な事件に報道の中心を持っていくことで、大衆の関心をずらすように仕向ける。

 そういった一連の動きをマスコミ全体が統一して行うことが不可能と思われるため、ある部分貸し借りのようなものが存在し、全体としてマスコミが同じ動きをするということだろう。

 普通なら、一億円払う前に、豪快に笑い飛ばすぐらいの豪放さが原監督に有れば、もっと優れた監督に慣れただろう。昔のプロ野球界ならそんなことは日常茶飯事だったわけで、それにも拘わらず原監督が金を渡したのは、巨人軍という名のイメージを読売グループが壊すことを怖れたからだろう。
 安易な判断が、こういった醜聞を生む。ニュース的には1週間もすれば消えて行くだろう。消えないとすると読売グループの影響力が低下している証拠になるのかもしれない。