昭和

 晴れ、気温もマイナス10度近くまで下がっているが、日中はプラスになるようである。12月の終わりから続いた真冬日は一端途切れるわけである。


 更に日の出も徐々に早くなっているのが実感できるようになってきた。6時30分ごろはまだ暗かった外の景色が、明るくなった。そろそろ春が来ることを実感できるようになってきた。まあ春が近いということは、新年度に向けて色々な準備を始めなければならないという事にもなるのだが。

 それにしても毎月毎月、昭和の代名詞だった人たちがお亡くなりになる。それは平成が25年続き、そろそろ昭和の時代が終わりに近づいてきたという前触れでもある。昭和に片足を突っ込んでいる自分もそろそろ終わりに対しての準備が必要なのだけれども、中々その準備が出来ていない。

 昭和という時代は、日本にとって夢のような時代である。戦争から始まり、最後はバブル崩壊後の長い低迷期で終わったのだけれども、高度成長期と相まって、色々な夢を実現できるような気がした時代だった。実際は、夢を実現できるのは一握りの人たちだけで、それが出来なかった人が大半だったかもしれないが、その事を見たり聞いたりすることで自分もそういった境遇に成れるのではないかと夢見ていた時代でもある。

 日本にとって紆余曲折があったが、総じて国民に活気が有ったと思う。そして平成になって、その昭和の生き残りのだらしなさが目に付き始めたわけである。時代が変われば物を見る尺度も変わる。平成の人たちにとって昭和の生き残りはどのように見えることだろう。