生活保護

 曇り、気温はマイナス10度以下と冷え込んでいる。

引用 朝日新聞http://www.asahi.com/national/update/0203/SEB201302030022.html

福岡県中間市生活保護費をめぐる詐欺事件で、県警は3日、所在が分からなくなっていた市職員田中道(わたる)容疑者(40)=同県水巻町=を詐欺容疑で逮捕し、発表した。県警は共犯とされる4人を1月29日に同容疑で逮捕したが、田中容疑者は同日早朝に自宅を出たまま帰宅せず、全国に指名手配して所在確認を急いでいた。

 生活保護費の不正受給、タレントの発覚から始まり、色々なところで不正受給が行われているのだろうと想像ができる。これはまさしく氷山の一角で、一斉に調査を行えば相当数見つかるだろう。

 他国で、不正受給の話を聞くと、日本人は真面目だからきちんとやっているだろうと思ってしまうが、実際は、日本人も同じである。お金や利権が絡むと人間の何割かは、それを利用して自分の利益を得ようと考えるものである。それが、人間の本質を表していると言って良い。

 どこかに潜む心の闇の扉を開けてしまえば、人間の理性は失われる。その切っ掛けは人様々である。今回の、公務員の容疑者のどこにその切っ掛けが有ったのか知りたい気もするが、案外他愛もない理由だったりするのだろう。

 今回の一連の不正受給問題、解決するにはやはり国民総背番号制を導入するしかないだろう。一部、個人情報の問題もあり反対する人がいるが、こういった事件の発生を防ぐためには、人間が生まれつき善であるという考えを180度変えて、生まれながらにして悪であると考えた方がすっきりする。

 生まれつき悪人なのだから、何らかの拘束は必要であり、いざとなったら一網打尽にできる方策を取ることが社会正義にふさわしいだろう。

 と言いながらも、やはり人が誰でも悪人だと言われるのは気分が良いものでは無い。そこで生まれつき悪人という性悪説を皆が受け入れることができる言葉の言い換えが必要だろう。

 言葉の入れ替えで全てが解決されるなら容易いものである。そうして人間社会が作られてきていると言っても良いくらいである。

 偽善と善が紙一重であるなら、人間社会を偽善社会と言っても良いだろう。人が嘘で嘘を塗り固めた社会の悪をどのようにして人が悪として裁くのか、それは、悪人でも他人を悪人として裁けるようなシステムが有った方が良いだろう。