安倍政権

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 自民党安倍政権の世論調査での支持率が60%を超えているそうだ。やはり、長年政権を担っていた党の基盤が民主党と違い、政権交代後の政府運営に安定感がある。

 日本の政治は、官僚がしっかりしているから、政治家が変わっても運営ができると思っていたが、やはり政治の中では、議員の方が官僚に命令権があるため、できない政治家の意見も聞かねばならず、それだけで運営が上手く行かないのは当たり前である。

 民主党に成り、戦後から作られてきた既存の既得権益を打破できるかと期待したが、その前に、素人の考えで政治が混乱したことが残念なことである。

 自分の身に置き換えても、素人が口出しできるもの一部だけで、全てに口出されては何もかも上手く行かないのは当たり前のことである。

 それを良く感じたのは、先の衆議院選の政党の代表が集まったテレビ番組で、某野党の女性議員の発言である。余りの自分勝手な思い込みと思想は、聴いていて、こういった人物が政権党の中で跋扈していたとしたら党運営もできなかっただろうと思う。

 小選挙区は、2大政党を育てると言うが、人気により大勝してしまうため、訳の分からない国会議員が誕生してしまうという弊害がある。前回の民主党の国会議員の中で政治家としての資質に欠ける人間が大量に当選してしまうシステムを何とかしなければならないだろう。

 それは小選挙区を変えるというのではなく、やはり国会議員の数を減らすべきだろう。自分も最初は、国会議員が数多く誕生すれば、その中から有能な政治家が何人か出てくるだろうと期待していた。

 確かに有能と思われる政治家も出てきたが、多くの普通の政治家の中に埋もれてしまい芽が出るのが遅くなる。政治家は少ない方が良いのだという事が判ったが、その定数削減もままならない。それは、無能であっても政治家の既得権がどれだけ美味しいかということになるだろう。

 前政権の不安定さが最後まで目に付いた余り、自民党政権の安定感が目に付き、高支持率に繋がっているのも一般人にでも理解できる。

 更に一度下野した自民党も、今までの長期政権の時のような振る舞いをしていると足元を掬われることを知っているためそれ程酷いことをするようには今のところ見えない。政権交代の利点が有ったのはそこぐらいかもしれない。

 このまま日本がどう振れて行くのかまだ予断を許さないが、一時の安心感があるという事は、国民にとって良い事だろう。