北朝鮮

 曇り、朝方霧雨が降った。気温はプラス。


 北朝鮮の核問題、想像するにこれから繁栄か崩壊への取捨選択をしたいらしい。もう少し駆け引きが上手ければキューバのように独立した国家として世界から認められるのにと思う。

 北朝鮮がしようとしていることは、金さんの権力闘争だと思う。この先40年、50年自分が国を治めるための基礎を作りたいのだと思う。そのためには英雄になる必要があるし、周りが絶対服従しなければその地位も危うい。

 その賭けを、アメリカと渡り合う事で遂行しようとしているのだろう。近隣の日本としては本当に傍迷惑な事でもある。

 それに対するアメリカの弱体化も激しい。かって世界の警察を自認していた頃だったら、きっと強硬姿勢を取った可能性がある。しかし、今となってはその面影が無く、深入りすることを極力避けている節がある。

 それは、ここに力を注ぐことでアメリカの国力が下がることを怖れている。そしてその影響力の低下が、北朝鮮にとって女神の後ろ髪に等しい。

 そして、内戦状態に持ち込まれないように核兵器を開発することが北朝鮮にとってアメリカと対峙する上での必須条件に成る。そのためには、国民が飢えようとそれは国家存続のためである。

 北朝鮮に明るい未来は、金さんにとっての明るい未来であって国民の未来では無いと傍から思うが、かって日本の国民も飢えに耐えてでも、戦いに勝つことが至上命題であり、それを間違っていると疑わないで戦争に向かった過去がある。

 国の存亡が掛かっていれば国民も納得しやすい。それが今の北朝鮮である。勝つことに国民の意識を集中させれば困窮生活を嘆くこともなくなることを指導者は知っている。

 

 ということで、この先の行方は、アメリカの出方次第であるが、もし、アメリカがここで積極的介入をあきらめたならどうなるだろう。この先の行司役は中国という事に成るのだろうか?

 中国もこの先どこに向かうか判らない国である。その影響を受ける日本にとって、日本の国をできるだけ東アジアから遠ざけることができればあるいは日本海に巨大なバリケードを作るしかない。それが出来れば幸せなのに、残念ながら国は動かせないし、バリケードも張ることはできない。