景気回復傾向

 晴れ、気温は、朝6時で丁度0度だった。


引用 WSJhttp://jp.wsj.com/article/JJ10432863729300754501317570206581439468720.html) 

米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは8日、日銀が打ち出した新たな量的金融緩和策に関し、日本国債の信用評価上は「ポジティブだ」とする一方、日本経済再生に向けては「構造問題の解決にはならない」との見解を示したリポートを発表した。

 今回の日銀の施策は、出だしは上々で、思った通りの動きをしてくれていることは、日本にとって良い結果である。もしこれが世界の誰からも信用されず、無視されてしまったならとんでもない事だった。

 今回の日銀の成功は、今まで世界の流れに流されず日本だけが量的緩和をしてこなかった結果である。そのため、日本が量的緩和を発表しても、追随して量的緩和を打ち出す国がなかった。

 何故なら既に他国は、精一杯の量的緩和を行ってしまっているからである。これ以上の緩和は、他国にとってハイパーインフレの恐れがあり手が出せない状態にいるからである。

 という事は、今まで各国の経済を日銀が下支えしていたことになるのだが、今回日銀が、日本経済のためだけに動き出したことで、今回の結果になったのだろう。

 そういった過去を見ずに今の施策を語ることは、語るに落ちるという事に成る。ただ、世界の各国にとってやはり自国の経済が順調でなければならない。日本一人が経済回復されても困るため、日本は、今まで通り静かに不況に耐え忍んで欲しかったというのが本音だろう。

 今回の件で、日本も世界の各国との経済戦争に突入したという事である。

 そして、一つ起きることは、やはり自国あるいはEUなどの経済圏を守るために、経済的なブロックが働き出すだろう。貿易しかり、税金しかり、色々なところで自国の経済を守ろうと言う動きが更に加速していくに違いない。

 

 第2次世界大戦後、世界は自由の名の元、経済は自由競争が謳われてきた。日本もその恩恵を充分に受けて経済発展を遂げてきたと言って良い。

 その自由競争からまた保護主義の波が世界を覆おうとしている。それは第一次世界大戦後の社会が同盟国というグループ社会が出来た時と同じである。

 ただし、また同じく戦争が起きるかどうかは、判らない。しかし、どこかで経済が破綻し、先行きが見えなくなってしまえばいつでも起こりうる状態になるだろう。

 もし、戦争に向けた資源、資材の株が買われるようになればそういった状況が近いという事に成る。そうならないことを祈るしかない。