日銀

 晴れ、朝の気温は、1度くらい。風が強くないためそう寒さは感じない。

引用 朝日新聞http://www.asahi.com/business/update/0411/TKY201304100571.html) 

日本銀行黒田東彦(はるひこ)総裁は10日、朝日新聞などのインタビューで、借金が膨らんでいる政府の財政について、「おそらく持続できない。財政赤字の縮小が必要だ」と述べ、財政健全化に向けた政府の努力を強く促した。日銀が国債を買いすぎることを防ぐルールについては「将来復活してくる」と語った

引用 毎日新聞()

日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁は10日のインタビューで、4日に導入した「量的・質的金融緩和」で円安・株高が進んだことについて「想定内」とし、順調なスタートを強調した。一方、国債買い入れを制限する新ルール作りには否定的で、追加緩和策も「考えていない」とし、今回の緩和策で「やるべきことをすべてやった」との考えを改めて示した。

黒田総裁は、新緩和策に伴い一時停止する「日銀券ルール」について、「2%の物価目標が実現すれば復活する」と主張。新たなルールを設けることについては「現時点では考えていない」と述べた。

上2つの記事、同じ共同インタビューの場での話を元に構成されたものと考える。

 朝日新聞の記事では、将来的に国債購入に制限を設けるという点に重きを置いている。それと比較して、毎日新聞の記事の書き方は、国債購入の制限を考えていないが、目標が達成されれば制限するという要旨である。

 朝日は、今後日銀の国債買い入れが制限される日は近いぞと警鐘を鳴らし、毎日は、制限は当分無いよと伝えているわけである。

 同じ場所に居ながら、聴く人間、記事にする人間が異なればその受け止め方は異なるという証拠でもある。

 ただスタートしたばかりの今の時点で、国債購入のブレーキが掛かける時がすぐ来るとは日銀総裁としては、言う必要のない言葉なので、毎日の記事のように目標達成したら制限を掛けるよというニュアンスの方が総裁の考えに近いのではないだろうか。

 今の時点で、円安、株高にブレーキを掛ける必要性はまだないだろう。ただし、日銀の無制限に近い国債購入は、将来必ずストップがかかる。日銀の信用を失えばその時点で国債は暴落するからである。まさしく綱渡りに近い細やかな操作が無ければ破綻である。

 今の円安による日本株の買は、将来の日本経済の回復に伴う円高の差益を大きくとるための動きだろう。円高になった時点で日本株が大量に売られ利益確保に動く時期がまた来る。

 

 もし、このまま円安が続けば、またその時点で損切が始まるわけで、どちらにしろ日本株は売られるだろう。そういった海外投資家の動きを考えて行かなければ、日銀および政府の政策も振り回されることになる。

 今回の、大幅量的緩和は、もう2度と使う事はできない。その先を行っていたアメリカは既に自国の国債購入にブレーキを掛けようとする動きがある。

 もし、日本もアメリカの轍を踏むようだと、景気回復への道のりは遠い。