鳥取 対 札幌

 晴れ、気温は朝の6時でプラス2度と冷え込んだ。今週はずっと冷え込んだままである。


 昨日は、札幌が鳥取とゲームを行った。あちらの方は、北海道と比較にならないくらい暖かそうである。

 試合はCSの録画で見たのだが、札幌が砂川のFKからのゴールと岡本のシュートで前半に2点をとりそののままゲームは終了した。

 昨日はパウロンが良くも悪くも目立っていた。相手のシュートを防ぐ俊敏性と同時に、相手ボールをスルーするなど凄い、ハラハラが同居して目が離せなかった。

 これは以前いたダニルソン選手に通じるものがある。もしかしたらセンターバックでは無く一列前のボランチで相手選手のマークに付く方が彼の身体能力を生かせるかもしれないと感じた。浮き球を相手選手と競るダッシュの速さは、能力の片鱗を感じた。

 ただ、そうするとボランチの起用方法がまた問題となる。それはそれで贅沢な悩みなのだが。


 攻撃は、内村の動きの良さが目立った。河合に代りゲームキャプテンに成り一皮むけたのではないだろうか。これで怪我さえなく一年を通して活躍してくれたらと思うが、このまま試合に出続けると壊れそうで冷や冷やする。

 砂川、岡本、内村のトリオは良かったが、上手く機能していないかったのが宮澤である。ここいらの起用方法は、どうしたものだろう。

 後半、宮澤に替り前田が入ったが、やはりこの中で前田が浮いてしまっていた。ワントップの前田の足が速くないため、相手の裏のスペースを使うパスが出せない。そうするとあいてDFの前でパスを受けることになるのだが、相手が前にいてそれを抜ききるような個人技が今のところ不発なため、シュートに繋がらない。

 砂川、岡本、内村のトリオで行くなら、背の高いFWと組ませたいのだが、テレが今一つ、ポストが出来ない。となると今の陣容では、上原という事に成るのだろう。

 別の考えとして、相性の良い宮澤、前田と前に並べて、足の速いサイドハーフを相手の裏に飛び出させるような攻撃が出来ればと思うのだが、如何せん本当に足の速いサイドが札幌には居ない。

 昨日の試合も、サイドを上がっていたが、鳥取のサイドの選手の足の速さが目立った位であり、札幌の小山内、上原の足の速さは目立たなかった。

 去年、今年と上がったユースの選手たちもとりわけ足の速さが目立つ選手はいないので、前田と組ませる足の速いFWが居ないことが前田を使いにくくしている。今後、調子を上げて前田、宮澤が個人技で相手をかわすメッシ級の動きができるのなら間違いないのだが、まだまだその動きには遠い。

 今のところ、得点を取るための組み合わせは、内村、岡本、砂川の組み合わせになるのだろう。それにもう一つ組み合わせるのなら、テレなのか。

 DFは、今のところこれで良いと思うが、まだまだ呼吸という点では落第である。上にも書いたがパウロンを一つ上げて、深井、上里を少し前に出し、奈良、櫛引のセンターバックで行くと面白いと思うが、実際に試してどうなるか判らないが、4-1-4-1あるいは、時により上里、深井が上下の関係に成り、4-2-3-1が良いと思うがどうだろう。