コンサドーレ札幌

 晴れ、午前4時頃には雨が降っていたようだが、すっかり上がった。気温はプラス3度くらいだろうか。

 昨日のコンサドーレ札幌の試合、やはり得点を取れるFWが不在というのが勝敗を分けた。日本代表もそうだが、確実に得点の取れる選手はいない。どこかでミスをする。

 世界で今、確実に得点が取れそうなのは、メッシとクリスチャン・ロナウドの2人だろう。それ程のビッグな選手では無くても良いのだが、それよりも1つ下レベルどころか2つ下くらいのレベルに成るのだろう。

 ただし、J2はそれ程守備レベルが上では無いので、穴はいくらでもあるから、そこを突ける選手なら確実に得点を決めれられチャンスは数多い。

 そこで昨日の試合を振り返れば、やはりJ2のセオリーである、相手の守備の体制が整わない状態で攻撃するかに限る。

 札幌の攻めは、必ずシュート前に何回かこねる回数が入る。すると相手はシュートコースを塞いでくるわけで、それでもう得点の確率は下がることになる。

 相手が守りを固めた状態で得点を入れることのできる試合は、相手が余程格下でしかありえない。その格下が居ない状況で勝には、やはり速攻であり、セットプレーである。そこが上手くできれば勝利を重ねることができる。

 昨日の試合でいえば、前半5分間の攻撃である。あの時間帯で得点を決められなかったのが痛い。その後は、体力的にきついと感じたのか、何時ものゆっくりしたプレーに終始した。

 以前のどこかの記事で、監督が選手に、ボール保持の時間帯を長くする試合運びをやりなさいと指示されたと書かれていた。それも、攻撃に時間を掛けれという事ではないと思うのだが、攻撃は早く、更に相手のボールを奪って自分たちの攻撃に繋げる。

 速攻が掛けられない時は、ボール回しは、仕方が無い。相手を左右に揺さぶりながら守備陣形が崩れるのを待つのがセオリーである。

 

 しかし、今の札幌は速攻が掛けられるときに選手の上がりが遅い。結局そのために前にボールを運んだのにもかかわらず後ろにまた戻す。そして結局ボールを回す事しか選択できなくなるわけである。

 

 まだ、後ろの守備陣が絶対では無いため、相手のカウンターが怖いという事もあるだろう。全員でまえ掛かりになった後、ボールを奪われ何度も昨年は苦杯を舐めてきた。

 やはり選手のバランスが悪い今の状態で、そういった大胆な攻撃が出来ないというのは理解できる。でも、選手が成長するまで下位グループに低迷していては、チームの存続の危機を迎えるという永遠の命題を抱えている札幌にとって、やはりどこかで勝負に行かなければならない時期がやって来るはずである。

 この先、他のチームも夏場に向けて調子を上げ始め、簡単には勝てなくなる。その時までに勝利を重ねることが上位に食い込む絶対条件なのは、今まで札幌が経験してきたことである。