日韓関係

 晴れ、気温は朝の6時で6度。まだ朝は寒い。

引用 サーチナhttp://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0509&f=politics_0509_006.shtml) 

韓国の朴槿恵大統領が7日(現地時間)、米国のバラク・オバマ大統領と初の首脳会談を行った後、ワシントンポストとのインタビューに答えた。その席上で、「日本は鏡を見て責任のある歴史意識を持たなければならない時」と述べた。複数の韓国メディアが報じた。

 きっと鏡は、何種類も存在するのだと思う。

 韓国にとっての鏡は、日本が韓国に対して永遠に償いの気持ちを持たせるために、どんなにひどい姿をしているか映す鏡であるし、日本にとっての鏡は、戦後70年以上が過ぎ戦後補償は済んだという気持ちから新しい日本の有り方を映そうという鏡である。

 同じ名前でも映る姿は異なる。それは魔法使いの鏡でもなく、見た人により映る姿が変わる鏡なのだ。

 そういったモノの見方は、他国間の関係のような大きなものから、人間対人間のような小さな関係でも生じるものなのである。

 それは生まれ育った環境による価値観の違い、生まれ持って持つ性格の違いといったようにその人の主観がどこにあるかで変わるため統一されたものは無い。

 一つ影響を与える者として考えるものは、そういった多様性のある価値観の持ち主個々から発せられる精神的な波長が同調して世論が形成される時である。

 そしてその世論の変化の兆しに影響を与える事柄が、今回の竹島問題であり、慰安婦の問題である。その歴史的にやや不透明な部分の解釈をめぐり、その強烈な言論に引き摺られ世論が形成される。その姿は、まさしく小さな波紋が無数にできそれが集まりとなって津波に成るようなものである。

 一度大きくなった津波を鎮めるには途方もないエネルギーが必要である。もしそのエネルギーを抑え込もうとするなら、それ以上のエネルギーが必要なわけである。もし受け止めることが不可能なら相当な被害が予想されるだろう。

 もし、この問題を解決する方法は、津波のエネルギーを分散させることである。正面で津波のエネルギーを受けつつどこかに逃げ道を作ることである。

 今回の韓国の日本に対する非難も、裏を返せば、北朝鮮への国民の悪感情を日本にそらすことにより南北関係を悪化させないための苦肉の策ともいえる。もし、日本を非難しなければ、国民の北朝鮮への敵意を他にそらすことはできないからである。

 ただし、それは日韓の関係を悪化させるという問題も生じる。北朝鮮との関係を今まで通りとするために、日本との関係を絶つというのは長い目で見てどうだろうという気はする。日本だから許されるという問題でもないわけで、もし朝鮮半島で戦争が起こり日本が手を貸さないという事を本当に想定しているとは考えにくいのだが、それが起きうるところまで韓国は引っ張るつもりだろうか。

 直接の相手では無く、日本を相手にいざこざを起こすことが韓国にとって未来を見据えているとは思えない。これならもう少し早く、韓国との関係を清算してかかわりのない国としておく方が良かったという結論に成りかねないだろう。