議員

 曇り、気温は8度と比較的暖かく感じる。


 漸く、桜も無事北上してきた。この辺りの桜は、山桜が主なためまだつぼみというところである。今日日中気温が上昇するらしいので、今週末が桜の見頃に成るのだろうか。


 もう少しで参議院選挙がある。円安による一部の企業の収益と株高による恩恵を受け、アベノミクスの今後に寄せる期待も大きい。

 ただし、もしこれが失敗するようなことが有れば、日本は債務国に転落し、国は疲弊してしまうことになる。そういう意味で、もう少し自民党に政権を担わせることに国民は反対しないのではないだろうか?

 既成の構造を変えてくれるだろうと期待した民主党政権が、やはり烏合の衆であり、結局、自分たちの利益を追求する立場の人間ばかりという事が露呈され、民主主義の難しさを国民は肌で感じただろう。

 結局どの政党が成ったとしても、そこにあるのは、集団としての行動に党派の違いは余り無いのだという事である。

 今度の参議院選挙では、きっと民主党は一層退潮するだろう。それはそれは見事な引き潮を見ることだろう。その一つの表れが離党者の存在である。そこにあるイデオロギーの元に集まったという気概が微塵もないことが見事である。

 

 そういう意味で、やはり議員数を減らすのが良いのだろう。議員数が多くなることで無能者が目に付くことになってしまった。もし、全ての議員が優秀で、政治的にも行政能力が秀でていれば、官僚支配と言われる現象が減るものだと思っていたが、数が多く成れば成る程ある一定割合存在する、排除すべき存在は必ず増えるし、その優秀な人材がもしいたとしても、結局その大多数の集団の中から頭一つ抜け出す能力がある人間は限られてしまう。

 それは、実際の世の中でも同じで、ある一定以上の能力をもった選抜クラスを作って切磋琢磨させたら、その中で必ず一定割合でドロップアウトする人間が出てくる。全員が全員望み通りの成長を遂げないところが人間集団の面白い所である。あるいは、動物社会の基本的な仕組みなのだろう。

 という事で、参議院選挙は戦う前に結果が判っている。間違いなく自民党の圧勝だろう。そこにまた政治的に不適格者の議員が大勢生まれ、そしてまた国民に飽きられてしまう事に成るのだろう。

 昔なら国会議員は、それなりに名誉な地位であった。成りたくても成れない職業の一つであった。しかし、その地位も地に落ち、国会議員自体が、普通の人間と変わらない欲にまみれた存在であると判った今、自分の醜さを表に出して世間に立つ者は、変わり者か人気取りのいずれかであろう。