通貨

 曇り、気温も12,3度であるが日中は25度以上になるらしい。今週末は、気温も上がり初夏の様相となりそうだ。


 相変わらず、株価、通貨レートは、安定しない。これぞ、日米欧と軒並み金融緩和を行い、通貨がだぶついている証拠である。さらに、ネット上の取引が進めば進むほど通貨は実体を失い、各国の金融緩和政策などが及ばない領域に入って来るだろう。

 例えば、ゲームなどで利用される仮想通貨などは、そのゲーム内でしか使えないものだが、もし仮想通貨での支払いが現実の世界の物の購入の支払いに使われるなら、それは、まさしく世界通貨に置き換わる代物である。モノの値段は、その仮想世界の中で鑑定され、値段がつけられる。消費者の強い購買欲が無ければ売値は低くなり、購買意欲が強ければ売値は高くなる。まさしく需要と供給のバランスで価格は決まり、その決定権は国家には存在しなくなる。

 各国の通貨も、その仮想通貨との交換レートで決まり、もし、国家の力が弱ければその国の通貨自体が存在を失う事に成る。

 そしてモノの値段も、国ごとに異なるという事は無く、全て世界で共通の値段となる。ある地域では安くある地域では高いということは無い。値段の違いがあるとすれば、その物を移動させるための経費の違いである。それだけが純粋に異なるだけである。

 しかし、売り主によっては、世界何処でも送料無料という特典を付けてくる可能性もある。そうなれば、世界のどこにいても同じ値段で手に入ることになるのである。

 国家予算も全て世界共通仮想通貨で計算されることになる。どこかの国が金融緩和を行うために、いくら紙幣を印刷したとしても何の価値もなくなる。

 

 また、製造業者も売り時を間違えれば、大きな博打となる。またモノだけでは無く、形に無い物も売られていく。それはアイデアというような実体のない物でも全て世界共通で売買されるのである。

 そういった世界が実際に現れるのかどうか自分も知らない。