天皇杯

 曇り時々雨、この雨も南西の方向の青空が徐々に広がっているため晴れに変わりそうである。気温は1度。

 

 昨日の天皇杯、CSで見たのだが、惜しい試合を落としてしまった。

 横野のシュートは決めればレギュラーを取れるチャンスだったが、残念ながらこの日は持っていない男だった。本来なら一皮も二皮も向けて欲しい所だが、難しいのだろうか。ユース上がりの最初の頃は、あのがむしゃらな走りは彼の魅力だった。しかし、昨日のように無駄に走りチャンスで足が止まっていては本末転倒である。味方もタイミングが合わせずらいと思う。もう少し緩急をつける術を身につけないと今後厳しい。砂川のように、サボるところはサボりチャンスに動けるようにしておかないといけないだろう。昔の彼も、がむしゃらに走り続け、後半は消えていたことが多かった。かれが今のように上手くコントロールできれば、もっと上のチームに行けただろう。

 その道の先達がそばにいるのだから、横野も今の砂川を見習ってチャンスの時に相手をぶっちぎれる方法を身に着けて欲しい。期待していた若手も成長しなければ忘れられてしまう。プロでやって行くには、そこを上手く乗り越えていくしかない。

 そして、残念だったのは、先発のフェホ、あの相手でヘディングに勝てないのでは話に成らない。相手に競り勝というより、ボールの落下地点がどこであるか予想できないところが最大の原因。相手より良いポジションを取れば身長で必ず勝てるのだから。

 後は、交代で入った選手達、前田、ビン、古田。若手より動きが悪いのはどうしてというくらい動けていなかった。

 古田は、怪我明けで恐る恐るの試運転だった。もしこのままあのパフォーマンスなら、海外は無論の事札幌でもレギュラーは厳しい。社長も解説で言っていたが、再度の怪我を怖れるあまり前に行けないし相手と競れない。逃げのプレーに終始していた。怪我明けで出る試合だからしょうがないと言えばしょうがない。更に言えば、この先今年は一試合しかなくなったわけで、本番は来年までお預けである。来年また元に戻ることを期待したい。

 前田は、周りに息の合った選手が居ないと一人では何の打開力が無いのは、承知の通りであるから予想の範囲内であるが、後半の途中で出てきて延長もあのパフォーマンスでは、調整に出てきたとしか思えない。それなら他の若手を出せと思うが、残り一試合のため、更にはプレーオフのために致し方ないのか。ビンはビンであった。活躍できるのは来年かもしれないが、契約如何によっては帰国となるらしいのでその活躍を見れるか否かは半々だろう。

 そしてこれが最大の敗因だと思うのが、村上主審の判断。前半終了間際の甲府選手のプレーはイエローである。あの後のカードの出し方を見ればあの時カードは出されているべきだった。そうなればイエロー二枚で退場だった筈で、後半甲府は一人少ない選手で戦わなくてはいけなかっただろうから、最後の得点に結びつかなかっただろう。

それでも得点が入らずPKで敗れていたかもしれないが、でもあの判定は残念。甲府は審判にプレゼントをもらったようなものである。

 できるなら、判定で勝敗が左右されるような試合は無くして欲しいものである。

 これで、天皇杯は終わり、残すは最終節。この試合は、勝たなくてはいけない。負けたら最後、引き分けると可能性はあるが、他力本願である。ここは勝たなければいけない。

 少し心配なのは、選手が入れ込み過ぎて体が動かなくなる或いは変なところで頑張りすぎ連携が上手く取れなくなることか。絶対的な点取り屋が居れば安心なのだが、このところ好調の内村も足の痛みを堪えながらの出場であり、フルには動けないかもしれない。その代りに点を取れる選手が居れば良いのだが、中々難しい。後はセットプレーからの得点の期待がやや高い程度。フェフォがもう少しヘディングが上手ければ良いのだが、守備の時はあんなに簡単に頭を使ってボールを弾き返せるのに何故できないか不思議だが、それに掛けなければならない時間帯も出てくるだろう。その時は、パウロンも出して電柱2本攻撃大作戦に成るのだろう。これに上原が入れば電柱3本となり相手にとって脅威の攻撃に成るはずである。これはこれで見てみたい。

 次の日曜日が楽しい一日であることを願いたい。