東京都知事

 晴れ、朝焼け空が広がっている。気温はマイナス10度。


 東京都知事選の候補者が徐々に表明し始めたようである。過去の当選者は、出るぞ出るぞと言われながら立候補の届けが無く、公示後に態度を明らかにして当選してきた。

 東京都は、日本で一番有権者が多い知事選であり、劇場型の選挙が多い。過去の当選者も多くがタレント系の立候補者であり、その能力の評価でもなく、誰を東京都の顔にすれば見栄えが良いかで決まる。

 そこの政策論争も無く、その人に都政を任すというより、あくまで外面の問題である。だからもし本当に都政に口出しすれば、都政は混乱するだろう。

 今後東京オリンピックを控え、色々な思惑が渦巻く。それは、補助金であったり上物の建設、環境整備などに多くの税金が投入される。そこに加われれば数年安泰である。それに加わることが出来なければ、細々と暮らすしかない。

 更に、表社会のみならず裏社会も入り乱れ競争が起これば、それだけで都政は混乱必至だろう。そういった黒白合わせた濁流を上手く乗り越えられる人物でなければ、次の次に落選の憂き目にあうのは必至で、それを考えれば相当な胆力が必要になる。

 まあ以前から言っているが、北海道は、本州の企業の草刈り場的な趣が有り、搾取される立場である。是非、この混乱に乗じて、東京都に入る法人税を地方に回す法律を作って欲しい。

 東京の繁栄は、人と金を地方から巻き上げたお金で築き上げられたものである。これを是非地方に逆流させ、これ以上の地方の疲弊を防ぐべきである。

 もう一つは、早く首都機能の移転を行うべきである。これ程の交通網、情報網の発展は、東京都が首都機能を持つ必要性を減らしてきている。あれ程、東日本の震災後論議されたのだから、何故今になって足踏みしているのか甚だ疑問である。それもこれも橋下氏が提唱した大阪都構想の余波だろう。

 人の運命が変わるように、国の運命も何かを切っ掛けで大きく変わる。それも運と言えば避けることはできないものであるが、それに備えて被害を減らすことは可能である。

 是非上に書いたことは実現してほしいものである。