地方局は大変

 晴れ、気温はマイナス17度。冷え込んだ。


 ACミランに移籍した本田選手の話題が大きく取り上げられているが、北海道のローカルだと日ハムの二岡選手の引退会見と2軍の入寮の話題である。北海道人の全てが野球好きと思わないが、確かにホームゲームに2万人程度の観客を呼ぶことができる力は凄いと思うのだが、民放局の全てが日ハム一色なのは如何なものだろうか?

 だからと言ってコンサドーレの話題を取り上げろとも言ってはいない。J1でなくJ2にいる今、話題にすべきことが少ないのは理解しているし、そのための話題作りとして、ビン選手であったり、小野選手であったりするわけである。如何にマスコミに取り上げられるかを頑張っているが、その程度でしかない。

 

 この先、コンサドーレがJ1で優勝しようとも、今の日ハムのように毎日テレビで取り上げられることはないだろう。もし取り上げられなくなったときは、野球が滅びる時だろう。

 その一つは、テレビ局の取材スタッフが少ないという事に尽きるだろう。今の時期なら、スキー、ジャンプ、アイスホッケーなどウィンタースポーツが盛んだが、その現場に取材に行けない。その埋め合わせがスポーツ新聞を読み上げることになる。

 それなら対象を一つに絞り、札幌を本拠にしていて、毎日と言って良いほど試合がある野球に張り付くのが一番簡単である。それなら番組の構成に穴を開けるような不都合が起こりにくい。少ない費用で効果を上げるにはそれしかないのが現状なのだろう。

 全ての局がその程度なのだから、取材能力や番組制作能力が無いような局なら淘汰されるべきなのだろうが、不思議な事にコミュニティFMのような規模でも今ならキー局の番組を垂れ流しすれば何とかやって行けるから潰れることは無い。

 北海道で一番売れている番組が水曜どうでしょうなのだから。あの番組制作のスタッフ数を見れば大凡察しはつく。

 きっと、あのテレビの中にいる人たちも、自分たちの制作能力の乏しさを嘆いているだろう。もっと制作費が有ればこんな情報やあんなニュースを流せるのにと。それが出来ないための新聞読み、芸能欄頼りなのだから。