テレビとネット

 晴れ、気温はマイナス18度。毎日厳しい冷え込みが続く。この時間外を歩くと頭が寒さで割れそうになる。長時間外にいるときは帽子が必要である。


 ACミランの本田選手は、今日初ゴールを決めたそうである。順調に活躍しているようである。

 この本田選手の移籍の際、東京都知事に立候補予定の人が、ニュース番組の冒頭12分程度この移籍を報じたことでお怒りでツイートしたところ、相当な反響が有った様である。

 このご本人の発言力がどの程度であるか不明であるが、ネットでつぶやいた一言が、そこに集う人々の話題に成りたちまち拡散した。この人の発言力がそれ程無いにしても、この意見に賛成、反対の炎上騒ぎが起きれば、少なくともニュースの冒頭にこの話題を持ってくるのは非常識だと思う人が結構多く居ることがわかり、更に放送にツイッターを用いている局だから、ネットに日頃から関心を払っていることになる。最初のつぶやき自体は無視できても、この話題になることが、放送局への無言の圧力に成る。

 今日の朝のニュースは、冒頭でこの初ゴールの話題を真っ先に挙げたかどうかが気になる。もし最初に報じ、放送時間も12分程度使ったならそれなりにこの局の挑戦する姿を褒めてあげたい。冒頭で数秒でスポーツコーナーに逃げたのなら、圧力に敏感な局という事であり、何らかの圧力で姿勢を変えることがあると考えても良いだろう。

 今日の民放などは、冒頭にこの話題を1分程度報じていた。それが普通と言えば普通の扱いと思うが、何らかの無言の圧力を各局に与えたと思う。

 

 ネットの力は意外と大きくなっている。それがごく一部の意見だったとしても、背後に隠れている正体が不明なため、必要以上に敏感に成らざる負えないのだろう。それは、番組出ている人間もそうだし、番組を作っている人間や、幹部も例外では無い。

 堀江氏がフジテレビに経営参加の意向を示した時、大きな話題になった。その時にテレビとネットの融合という将来のビジョンを示したが、その問いに対して、ネットなぞ無用という態度でフジテレビの経営者が対応したことを覚えている人もいるだろう。確かにあの頃今のようにスマホ片手に老若男女が画面を覗き込むようになるとは想像できなかったし、ネットの世論がこれだけ影響力を持つとはその経営者も気付かなかっただろう。

 テレビとネットは連動しない。テレビの方がネットより国民に与える影響は遥かに大きいと考えていた経営者は失格である。今となっては、国民への影響力は同等程度になっており、今の若者世代が国の中心に成れば、その立場は逆転すると考えて良いだろう。それは間違いのない事実である。