大倉山

 曇り、気温は0度。湿った雪が積もり結構除雪に時間が掛かる。市道の除雪も終わっていないので、立ち往生する車も出るのではないだろうか。

 日曜日だが、大倉山ジャンプ競技場にW杯のジャンプ競技を見に行った。実は大倉山へ行くのは初めての経験だった。

 

 円山動物園の駐車場に車を入れ、臨時バスに乗り会場へと向かったのだが、予定では既に予選ラウンドが始まっている時間で、本選の時間に間に合うかの時間だったが、会場へ着くとアナウンスが掛かっており予選は中止だったらしい。

 会場には既に多くの観客が詰めかけていたが、それでも1000人を超える程度であった。ウインタースポーツというがまだ道民に広く浸透しているわけでは無く、原田さんが活躍したころが人気のピークだったのだろう。それ以後は、ルールの改定と共に日本人選手の活躍は目立たなくなり、ジャンプ競技も徐々にマイナーになってしまった。

 ただ今は、高梨選手の活躍で少し盛り返してきたが、男子選手で目立つ活躍をしているのが葛西選手というので、本当に若手の伸び悩みが酷い状態である。それは、競技人口の減少というのもあるのだろう。

 しかし、大倉山のジャンプ台をみると、本当に高い所から滑り降りてくるのが判る。テレビを見ているとその高さにあまり実感がわかないが、目の前にするとその傾斜に圧倒される。

 急坂を滑り降り、130メートル程度を空中に浮かびながら降りるのだから恐怖以外の何ものでもない。そしてジャンプはジャンプである。その名の通り高い台からスキー板を履いて飛び降りるのである。丁度傾斜が飛行曲線と一致するように作られており着地面すれすれに飛んでいく、その地面から3,4メートルの高さを維持しながら距離を競うスポーツだという事が実に良く判る。

 更に山の斜面に設けられた観客席にいると札幌の市街地が一望できるのも魅力的である。すこし雪で煙っていたが札幌テレビ塔やJRタワーまで見ることができた。もし青空だったらどれ程素敵だっただろう。

 もし近くにお住みの方は一度大倉山に行ってみては如何だろう。その時ジャンプ競技をしていれば更に楽しみも増えると思う。