オリンピック

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 ソチオリンピックの放送が始まり、見なければ見ないで構わないが、テレビを付ければ自然と放送が始まる。ただ問題なのは、ソチとの時差が半日ほどあり、日中放送しているのは、早朝に行っていた模様の録画だという事である。

 どうしても見ている方としては、映像がライブだと錯覚してしまう事が有り、新聞などで結果が報じられて結果を見た競技だと徐々に見たいという意識が減るものである。いうなればダイジェストだけで構わないという事に成る。

 そして、今日の朝は、昨日のダイジェストで日本人選手の結果が報じられるのであるが、そこで少し驚いたのが、高梨選手が惜敗してメダルを逃したことである。今まで破竹の勢いだったので当然メダル圏内で、金の期待は、90%以上あったわけで、それが4位に終わってしまって本当に残念だった。

 そして意外な事に、日本初のメダルが、男子のスノーボードハーフパイプだった。それも銀と銅というのだから驚きである。

 もしかしたらメダルなしで今大会終わりそうと少し思っていたので、少しほっとしたところがある。何というのだろう外野であっても、きっと日本選手団に重苦しい雰囲気が有っただろうことが想像できるので、関係者で無い自分のそう思ったのである。

 昨日は、カーリングの試合が始まり、初戦は韓国とだった。今、日本と韓国の間では、首脳会談が開かれないという状態であり、竹島問題で反日反韓感情が高まっている折りであるため、スポーツに政治的話題は無関係と言いながら、やはり事実は政治が関与する。

 その中で日本の放送は、極めて冷静だったと思う。お隣の国はどういう放送を行ったのだろう。日本戦に勝利して大騒ぎだったのだろうか?気に成らないと言えば嘘になる。

 昨日の日本チームは、セカンドの小野寺選手がインフルエンザにかかり急遽代役として吉田選手が出場した。小野寺選手の欠場が選手たちに影響は無かったはずは無く、全員が緊張していたのだろう。その中でスキップの小笠原選手に掛かるプレッシャーは相当なものだというのは想像に難くなく、ミスショットを生んだのだろう。

 テレビ越しに見える彼女の性格はきっと、周りの声にすぐ反応するタイプなのだろうと思う。喜怒哀楽が顔に出やすい。調子に乗っている時は仲間を引っ張るが、調子を落とすと頼りなくなる。普通の主婦なのだろうと思う。だからあのチームのリーダー役をやっていること自体不思議である。

 本来なら、船山選手の方が表情に出なく、試合のリーダーには向いているはずである。でもそうでないのは、2人の中にある今まで培ってきた信頼関係なのだろうと思う。

 そういう意味で、カーリングをチームスポーツであり組織をどう動かせば活性化するのかというのが非常に判りやすい。本当に重要なのは、誰がどう動くことで最短で勝利へ向かう道筋を示せるかという舵取りと信頼なのだと思う。

 このチームの中の役割が実社会でも続くわけでもない。ここではリードの役割を任されているが実社会に戻ればスキップとして全体を纏める役を務めているかもしれないが、今戦っているチームの中でどういった役割を演じれば勝利できるのか判っているチームは強い。

 そういう見方でカーリングを見ていると本当に自分も勉強になる。投げる順番はそれぞれ違い、他の選手が投げたストーンを前に進ませるために氷上を掃く役割も担う。それぞれきちんと自分の仕事をこなすことで結果が出る。それは、偶然では無く、チームワークを見事に表すスポーツなのである。

 そして、その時々の選手の考えていることや、どうやって勝利を導き出すのか試合を見ながらそのチームの一員になったつもりで見守るのは非常に楽しい。

 2試合目は深夜のため見なかったが、結果は相手がギブアップする勝利だった。見事挽回したと言って良い。