首都圏は雪

 曇り、気温はマイナス11度。


 首都圏は大雪で、飛行機、新幹線、鉄道は、運行取りやめ、運休等らしい。これを北海道に当てはめたとしたらとんでもないことで、北海道では冬の間暮らしては行けなくなる。

 そういった意味で、JR北海道は頑張ってきたと思う。東京程度の雪は、冬の間では普通のことで、それでも一時間遅れ程度で列車は走り続けているのである。

 今後、開通すると思われる北海道新幹線は、冬の間どうなるのであろう。ただでさえ雪の多い日本海側を走るのだから、相当線路上の雪対策が必要と思われ、新幹線のスピードで走れば固まった雪や、氷は石と同じ勢いでぶつかるわけだから、車体の損傷も考えられる。そう考えると北海道での新幹線は無理なような気がしてきた。

 別に道民は北海道新幹線を望んでいるわけでは無い。何故ならこれ程航空網が発達し、札幌、東京間はドル箱路線で競争も激しく、運賃の値下げ競争もある。札幌東京間なら片道1万円程度の飛行機代で済む場合もある。それと競合できる運賃設定ができるかと言えば不可能だろう。

 例えば寝台特急なら、2万数千円が掛かり、時間は8時間以上。これが札幌東京間が新幹線に成れば、4,5時間であるが、きっと運賃は3万円を超えるだろう。時間、費用を考えれば飛行機優位になる。

 まあ、以上の理由から時間の余裕とお金がある人は新幹線に乗るだろうが、利用客の数を考えれば、それほど満員になるとは考えられない。実際、東京博多間の乗車率は、お盆、正月の混雑時期でなければ100%に成らない。

 もしかしたら今回の雪程度で徐行あるいは運行ストップする可能性が高いなら無駄というしかあるまい。もし雪害を防ぐなら全ての線路をドームで覆うしかないが、維持費は相当必要だろう。豪雪地帯にはそもそも向かない仕組みなのかもしれない。

 もし、新幹線建設にお金を掛けるのなら、そのお金をJR北の再建費用と維持に回した方が余程有効である。更に、地下鉄網をもう少し発達させれば良いと思う。

 それにしても、この程度の雪を大げさにニュースとして伝えるのなら、毎日雪の北海道は、どんなところだと思う。大げさにこの雪の影響で、道で転んでけがをした人が何人というニュースを伝えるのなら、北海道ローカルでは、そのニュースだけで放送時間は終わってしまう。

 今後、毎年大雪が降るのなら、徐々にニュース価値を失うのだろうが、今の大騒ぎは、色々な部分で弱点があることが浮き彫りになったのではないだろうか。