札幌の戦い

 晴れ、気温は朝の6時で6度とこの時期にしては冷え込んだ。オホーツク海側は、もっと寒く零度近くと聞くと、日本の南北での気温差が本当に凄いことが良く判る。それでもこの時期たまにフェーン現象で30度近く上がることも有るので生活する人は大変である。

 朝テレビをつけるとやはり日ハムのニュースが民放各局で流れ、その影響力に驚く。きっとテレビ局などにCMスポンサーなどのお金が回るようになっているのだろうと想像できる。それに比べコンサドーレのニュースはここの所一つも出ない時が多くなってきた。それも最近引き分け連敗と目立った活躍をしていないためと思われる。

 コンサドーレの明るい話題と言えば、ウエスタンシドニーから小野選手が移籍してくることだろう。あれだけネームバリューが有り、更にACLでの活躍を見れば札幌でも活躍してくれるだろうと思うのだが果たして結果は如何に。

 札幌では、以前活躍した選手が時折移籍してくるが、何故かその名声通りの活躍をしたことが無い。最近でいえば中山さんだが、札幌ではリハビリしかしていなかった記憶しかない。その前だと小倉さんなどがいたが、やはり移籍してくる頃にはただの普通の能力しか発揮できず消えていく例が多い。

 年齢的には、既に選手としての衰えを感じるころであり、スタミナは若い時と比べれば無いだろう。きっと試合に出ている小野選手は、中央に位置取り上下動は少なく、周りの選手を走らせてチャンスをつくるという役割を担うというイメージがすぐ浮かんでくる。

 そういった動きが今の札幌で必要かと言われれば、残念ながら無い。その理由の一つが、多くの選手にスピードが無く運動量も左程多いとは言えないからである。

 

 小野選手を有効に使うには、やはり労を惜しまず上下動を繰り返す選手であり、守備をさぼらない選手である。そうするとベテラン選手は小野選手に合わせられない可能性が高い。前田選手とコンビを組んだらお互い前目でボール交換を繰り返し、速攻など論外だろう。

 だから、このピースを今の札幌に加えて戦力を倍増させるには、選手の組み合わせが非常に重要になる。やはり技巧は無くても走れる若手が組み合わさるのは間違いない。加入が決まった時点で、そういう若手を試合にだし、試合経験を積ませておくべきだったと今では思うくらいである。

 これだけ勝てないのならやはり世代交代の決断を監督はすべきだったのだが、今と成ってはもう遅く、来年に向けてのチーム作りというのも考えて行かなくてはならない時期に来た。

 今年、J1昇格という目標を達成するため、目先の勝ちを欲しがり多くのものを失った前半だったと書くしかない。