飛行機

 晴れ、気温は19度。

 昨日は、台湾で旅客機が墜落した。ここ最近飛行機の事故が続いている。週末東京出張の身としては、あまりいい気持ちはしない。

 日本ではここ最近死者が出た飛行機事故は起きていない。時折乱気流で怪我をしたというニュースを見た程度ではないだろうか。

 あの重たい金属の塊、今では昔よりも遥かに軽い機体になっているのだが、それでもあれだけの人数を乗せて飛ぶのだからある意味重力の法則に逆らっている。

 

 ただし、厳密には地球は丸いので飛行機は飛び立った直ぐから目的地に着くまで必ず落下しながら飛ぶのだから重力の法則には逆らっていない。

 何故、飛行機が飛ぶのかと言えば、前に飛び出そうとするエンジンの推力と、翼によって作られる浮力によって自然と機体は浮くことになっている。ただし下手な紙飛行機ならばいくら前に放り投げてもすぐ落下するように、きちんと飛行機も設計されていなければ簡単には飛ばない。ロケットのように宇宙に向かって飛び出すだけなら少々不恰好な機体でも良いだろうが、目的地に向けて進路を変えながら飛ぶにはそれではいけないだろう。

 もう少し言うと、飛行機が空中に浮いている間、脚が地面についていない不安定な状態を想像するのが嫌なのである。あの足元のすぐ下は空中にある状態なのである。飛行機内に床は作られているが、穴が空けば簡単に落ちてしまうと考えることが嫌なのである。

 もう一つ、先日北海道の道議会議員が前と後ろの席の乗客とトラブルに成り議員辞職した。少し酒を飲んでいたと言え、馬鹿な事をしたと思うのだが、ただ、マナーを知らない乗客がいることも多い。椅子を倒すにしても今までかって一度も倒して良いですかと聞かれたことは無い。本を読んでいて急に椅子を倒されることもしばしばで、少しなら良いが最大限まで倒されると腹が立つ。

 そういう事でも狭い機内の中で知らない他人が閉じ込められているのだからそれなりのトラブルは起きがちである。まあ、普通なら我慢するという事に成るのだが、余り気分の良いものでは無い。そういう事が案外増えているのではないだろか。

 だから空の旅は厭なのである。