朝日

 晴れ、気温は19度と暖かい。今日は暑くなりそうである。


 慰安婦問題、朝日新聞という大きな組織だけに色々な考えを持つ人間が居るのだろう。そこで内部の対立を伺わせることが表に出てきた。

引用 朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASG956K76G95ULZU019.html?iref=comtop_6_06) 

ジャーナリスト・池上彰さんの連載「新聞ななめ読み」の掲載をいったん見合わせた後、4日付で掲載したことについて、読者の皆様から本社に疑問や批判の声が寄せられています。掲載見合わせは、多様な言論を大切にする朝日新聞として間違った判断であり、読者の本紙に対する信頼を損なう結果になりました。改めておわびし、経緯を説明します。

 更に今日の朝日新聞の声欄に、今回の池上氏の問題に対する投書が3つ掲載されていた。実は、慰安婦報道の取り消し後、それに関する投書が載るかと声欄を見ていたのだが、見事スルーされ、朝日の読者は、何の問題も持っていないというような雰囲気を新聞社自ら演出していた模様である。

 それは、日頃から正義をモットーにしている会社としてはふさわしくない身の処し方だった。この時点で新聞社として日頃不正を追及しているにも関わらず、身内に甘く臭い物に蓋をしている姿は、今後企業責任を追及する側としてどうなのだろうというという事に成る。

 まあ、それを今声高に追及する、産経、読売の新聞社や、週刊誌系のマスコミも同じ穴の貉に過ぎないのは既に周知のことなのである。

 それでも今まで、清廉潔白なのは朝日新聞だけというような姿を見せようとしていたのは、他のマスコミより偉いと思っていた。その姿勢を貫き通すことの難しさを朝日新聞の社員自ら悟ったことだろう。

 そのため、自社の利益を守るために間違った判断をつづけさまにしてしまうことで隠れた体質が世間に晒された感じであるのだが、果たしてこの先どう落としどころを見つけるのだろう。

 日頃、危機管理に関して、他者の落ち度を非難する記事を書いている新聞社としては、その手本を示すところで示せなかった訳である。今後の落としどころは社長の謝罪会見くらいしかないだろう。それでなければ国会が始まれば委員会で追及され可能性もある。そこは、今まで蓄えた情報や人脈で押さえに掛かるだろうが、それがまた墓穴を掘らないとも限らない。

 できるなら、本当に事実関係を明らかにできる優良な新聞社が一社でも生き残ってくれなければ、日本に何が起こっているか知ることができない訳で、それができるならこれ程良いことは無い。

 インターネットが発達して情報は、湯水のごとく流れてくるが、その情報に何らかのバイアスが掛かっていないと限らない中で、やはり足で歩いて情報を取りそれを流す記者の存在は必要である。

 新聞を読まなくても細切れの情報が自然と流れてくるが、それはあくまでも上辺の記事であり、その後ろに何が隠れているのか知ることはできない。やはり情報を得るにはそういった定期的に情報を発信できる存在が必要なのである。それを組織としてできるのはマスコミしかないからである。