選挙

 晴れ、気温マイナス5度。冷え込んだ朝である。芝生に霜が降りて白くなっている。

 衆議院選挙も近づき、街頭での演説も見かけるようになってきた。今回の選挙は、消費税を先送りするための選挙らしい。選挙の焦点としては弱く、殆どの有権者は消費税アップを望んでいないのは間違いない。

 そもそも消費税法案は、景気条項があり国会で消費税の見送り法案を可決すれば済むことである。今の与党は、衆議院、s何議員過半数を超えており、尚且つ党議拘束があるのだから法案が否決されることは考えにくく、野党の中でも消費税UPを見送ることに対しては反対する政党は見当たらない。

 消費税を争点として国会を解散するというのは素人には考えにくいやり方でもある。では、それを争点とするなら、自分は消費税UPについては賛成である。

 何故なら、高高齢化社会を迎える今、今と同じレベルの福祉、医療を求めるならその財源を今の内から用意しておく必要があるからである。その準備を先送りしていては、どこかで破綻を迎えるか、その破綻を抑えるために一層の税金負担が待っているからである。

 消費税UPは景気回復の腰を折るという話をする人がいるが、景気回復は、今の日本では外的要因に頼り過ぎる点が大きい。幾ら日本の輸出産業が頑張ったとしても他の国の景気が悪くなれば自動的に輸出も伸び無くなくなるのは中学生レベルの答えである。

 そもそも、消費税をUPすると同時に有効な手立てを打っていないことが大きい。その一つが規制撤廃であろう。その大きなものに役所が定める色々な制限である。戦後に決められた安全に対する考えは時代と共に変化している、その規制を変えることなく古いしきたりを守り自分たちの既得権益を確保しようとしている仕組みに何時まで経ってもメスが入らない。

 過去のものは大切に守られ、今至急に必要な安全への取り組みは中々決まらないという中で、官僚組織だけが焼け太りしていく。本末転倒である。

 更に消費税UPと同時に行われる筈であった国会議員定数の削減も絵に描いた餅で、口先ばかりである。国会議員の開いた口から腐敗臭がするのをテレビを見ながら感じることができる。

 今回の選挙は、消費税を先送りしない、規制撤廃、そして国会議員の議員削減を争点にしないといけないと思う。