休日

 曇り、気温はマイナス3度。

 正月の連休、成人の日の連休と休みが続いたため何となく体と心がちぐはぐである。これをボケというのだろう。

 こういう日は、得てして都合の悪いことが良く起こりがちで精神的に良くない。それは、人間がストレスを連続して受けているとそれが強いストレスと感じないようになるためである。それが短期間でも解放されてしまうと、何時もなら何でもないストレスが意外と精神的に堪えることに成るのである。

 だからこんな日は、慎重に事に当らないと単純なミスで取り返しのつかない事故を引き起こすことが良くあるのである。余り考えすぎず、バランスよく物事に当ることを心がけることが肝要である。

 休みを取って考えるの、やはり人間は考える時間が必要だという事である。日頃、疲れて眠るだけに過ごす時間も、時間に余裕が有れば色々な事を考えることができる。

 悩みを思い出し考えることがストレスと思う人がいるかもしれないが、それを考えることである程度頭の中の考えが整理される。

 考え事は、一度冷静になり整理することが大切である。整理整頓されていない頭の中で物事を考えようとすると纏まるものも纏まらなくなる。それが混乱に一層拍車を掛けることに成るからである。

 考えすぎて落ち込むという人がいるが、それは考えていないのである。ゴミ屋敷のように雑多な考え事が詰まった中で何かを結論を見つけようとしても表層の見える部分だけで辻褄を合わせようとするだけで、本当にj解決しなければならない所に到達していないからである。

 物事の本質を捕まえようとすればある程度、考えを整理し不要な記憶は消し去る必要がある。人間の脳の容量は、万人に共通した量でしかない。なのに何故記憶量に差が出るかと言えば、記憶を取り出しやすいように脳の中が整理されていないからである。

 学生時代に覚えた知識も、社会人になり不要になるとその知識が驚くほど消えていく。テスト前に覚えていたことがあっという間に記憶から取り出せなくなるのも、その記憶に通じる神経回路が細いからである。ある程度連続して使う記憶につながる神経回路は太く(神経回路が細い太いはあくまで文章上の表現である)なり容易に辿りつくようにできているからである。

 あるいは、常時必要とする記憶は、取り出しやすい位置に保存されているのかもしれない。

 そのように、人が生きて行くために並べ替えあるいはストックする場所をある程度人の力でコントロールできるのである。だから、記憶領域を整理整頓できる人が能力的に優れているということになる。この能力は、生まれつきでは無く訓練で強化されるものである。

 人間は考えることで記憶領域を整理整頓していく。それは間違いのないことであり、それを行うには考えるしかない。それを行う事によるストレスが身体状況に与える影響もそれなりにあるため、休息も必要である。それが休日なのだと思う。

 だから、休めた脳を直ぐにフル活動させるには少し慣らす時間が必要である。